その273 (2004-11-13)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


私が若い頃にやってしまった、あまり信じてもらえないやりまつがいです。狭い場所で数人正座をしていて足がしびれてしまったので、私は足の親指をつねってしびれを直そうとしたつもりが隣の人が悲鳴をあげてました。穴を掘って入りたいくらい恥ずかしかったです。(eiko)


いつものようにお茶を入れようとしたら茶筒にお茶の葉がない。新しいお茶の袋を開け、茶筒に入れて‥‥るつもりが、急須に入れていました。きれいに入れ終わってからはっと気付いた私。疲れていたんですね。10歳の長男に「流しにお茶っ葉がたくさん落ちてる」と言われました。(祝退院)


大学の友人がやらかしたまつがいです。彼女は右手に飲みかけの牛乳パック、左手に脱いだ靴下を持ってそれぞれ冷蔵庫と洗濯機に入れようと立ち上がった。しかしふと気が付くと、牛乳パックだけを持って洗濯機の前に立っていたそうです。もしかして、と思って冷蔵庫を開けるとそこには脱いだ靴下が‥‥。(yukko)


わが家は、自分の部屋からキッチンまで、ひとまたぎの1K。先日、サプリメントを取りに行ったのに、帰りに豆乳を持って部屋に戻ってきた。私の頭の中では、「体に良いもの」つながりしか、残っていなかったらしい。それも数秒で。(忘却のかなた)


今朝もやっちゃいました。電話が鳴ってるので取ると受話器の向こうからは何も聞こえず部屋には響き続ける目覚し時計の音。なんで目覚し止めようとして受話器取っちゃうんでしょうか。誰も話しかけてくれないのに受話器に話かけるのはむなしいです。朝から、さみしいかんじ。(寝ぼけ栗鼠)


子供がまだ小さかった頃、朝、車の後部座席のチャイルドシートに子供を乗せて出勤。途中にある保育所で子供を降ろして保母さんに引き渡してから仕事に出かける生活をしていた。ある日いつものように職場の駐車場について、「さー、仕事だわー!」と車を降りたそのとき「お母さんどこ行くのー?」と子供の声が。その日に限って静かに座ってたもんだから、保育所で降ろしてくるのを忘れちゃいました。もっと早く教えてくれなきゃって、2歳児には無理ですよね。(Chika)


私の車は5ドアです。以前、友人4人と私の車で出かけたときの事。Yちゃんは「助手席」のドアを開け、「背もたれ」を倒し、そこにできた狭い隙間から「後部座席に」乗り込もうとジタバタしていました。‥‥ドア、ちゃんと4つあるから。(おこちゃ)


いつもマニュアル車を運転しているT。その日は友人の車で出かけ、帰りにTが運転することに。友人の車はオートマ。運転席に座ったTはギアを見て一瞬固まり、少し考えてひとこと。「えーと、走るのはRUNやから『R』か」全員で必死にとめました。(どっちにいくんだよ)


休みの日、私はぼんやりとテレビを見ており妹のシオちゃんは家計簿をつけていました。突然、テレビのチャンネルがかわったので「あらっ?」と思ってテーブルの上を見ると妹が、電卓ではなくテレビのリモコンで買い物の合計金額を計算しようとしてました。「なんか手触り違うと思ったよ〜」と照れて笑うシオちゃんでした。(てこ)


あれは、まだ私が高校1年生の時。初めてのアルバイトで、スーパーのレジをしていた頃のことです。当時まだ、何も知らない純情な乙女だった私は、コンドームをお買い上げになったお客様に一言。「こちらシールでよろしかったですか?」もちろんいいわけがなかった‥‥。(だって知らなかったんだもん)


駅前からタクシーに乗り「○○ホテルまでお願いします」遠距離でしたが、そのツバメタクシー会社は何度か使っていて、どこへでもよく走ってくれていました。タクシー「あー、すみませんが遠方はよくわからないんです。つぎのツバメさんの方がいいですよ」わたし「え?だってお宅もツバメタクシーさんでしょ?」タクシー「いいえ、うちはスズメ」よくよく見たら、本当だった。(もりの)


銀座の9丁目、博品館の前で、若い男の人に突然話しかけられました。「あの、てんごくはどこですか?」「は?」一瞬、それこそコンマ1秒ほどの間に、いろんなことが頭に浮かびました。1.哲学的なインタビュー?2.キリスト教関係のひと?3.もしかして、自殺志願者?そして、やっと4番目の可能性に気づいた時、彼は「あ、あそこだ」と目の前を指さして急いで通りを渡っていきました。それは「天国(てんくに)」という天ぷら屋さんでした。ええ、単純な読み間違いです。でも急にきかれてごらん。びっくりするから。(おっきー)


うちの小学1年の息子、「鼻をかむ!」と宣言してティシュペーパーを取り出したにもかかわらず、そのティシュを耳に当てていました。本人も一瞬かたまり、「あれ?間違った!」と気付いて無事鼻をかめましたが、小学1年でそんな間違いは、母としてとても不安です。(そんな子を2人持つ母)


紅白話で思い出しました。去年の紅白で前川清が歌っているのを見ていた時、ウチの妹(29才)が言いました。「ず〜っと思ってたんだけどさぁ、この人、内山田洋と声がソックリだよね」私は一瞬呆然となりました。内山田洋の声?どんな声?「アンタ、内山田洋の声なんていつ聞いたの?あの人コーラスしかしてないじゃん」と聞くと、「えー?内山田洋とクールファイブのボーカルだよ!みんな聞いてるじゃん!」とあくまで強気。そうなのです。妹は幼少の頃からずっと、あのグループのボーカルは「内山田洋さん」という人だと思いまつがっていました。年の暮れ、最後の大爆笑をしてしまいました。(★Mariko★)


私は今まで3回、見知らぬどなたかに間違われています。間違った方は、どなたもどなたもどなたも「こんなところにいるはずはないけど絶対間違いない」といった真剣な表情で話し掛けてこられるのでちょっと気味がわるいくらいです。「旧姓は、なんておっしゃるの」「東大阪に住んでらっしゃいませんでしたか」「私のこと、ご存知ないですよね」そして、どなたもどなたもどなたもこうおっしゃいます。髪型から、背丈から、雰囲気までそっくり、だって。その3人の方たちは、実在しているのでしょうがなんだか幻っぽい人たちなのです。(けっけ)


おじ夫婦が、まだ小さかったイトコを連れて信州から遊びに来ていたときの事です。所用で出かけたおじ夫婦に代わって、うちの父がイトコを京都競馬場に遊びに連れてゆきましたが、競馬のわからないイトコは当然面白くないのでひとりでウロチョロしていて迷子になり、場内放送を聴いた父があわてて迎えに。「お父さんですか?」と尋ねられ、面倒なので「そうです」と答えてイトコの手を引いて連れ出そうとしたところ、彼女が「お父さんじゃなーい!」と絶叫。「えっ?お嬢ちゃん、このおじさんは、パパじゃないの?」「お父さんじゃなーい!」焦った父は「いやその、たしかに父親ではありませんが事情がありまして‥‥」としどろもどろになり、警察官までやってきて大騒ぎになりました。しかもうちに確認の電話がかかってきたため、出かけるとき「動物園に連れて行く」と家族についたウソまでがバレてしまいました。(るーぴょん)


今年の夏、夜十時くらいに一人暮らしのアパートに帰宅すると鍵が見当たりません。カーゴパンツのポケット、カバンの中、全て探したのですが見当たりません。2階に住んでいるのですが、いつも猫のためにベランダ側の窓をこっそり開けて外出しているので「ベランダから入るべし!」とベランダの柱を登って部屋に入る作戦に。でも1階の人がインターフォンに出てくれないので、夏草がはえまくった、横歩きでしか入れない細い藪を必死で抜けて勝手に(すいません!)下の人の庭に入りました。靴を脱ぎ、裸足になって塀の上に上ってから柱に飛び移って登ろうと何度もチャレンジするも「ズズズズ」と無様にずり落ちる30歳女子。「通行人に見つかったら泥棒扱いだ!ひー!」と思いながら。「おうちに入りたい!」と必死だったのですが、ふと腕時計をしたままだったのに気が付き、「作戦中に時計のガラスに傷がついてはいけん」と思いポケットにしまおうと中に手を入れると‥‥はい、鍵がありました‥‥。絶対さっき探したのに〜!イリュージョン?!(むかの)


私の母とグアムに行ったときのこと。意気揚々とレンタカーを乗り回し、ショッピングモールへ。と、となりの車の運転手が窓を開けて何か話しかけてきます。映画みた〜いと二人は盛り上がり、窓を開け、愛想よく「Hi!!」。「○%△&※□×☆‥‥!!」彼の指差す方向を見ると、なんと巨大なダンプカーが!しかも、こちらにやってくる‥‥。考えてみれば、片側一車線の道路で車が並ぶなんてあり得ない‥‥。(右側通行)

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