その316 (2004-12-26)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


まつがってはいないけれど‥‥。弟宅に2人目の娘(たまき)が生まれた時のこと。あかちゃんを見に来たお客さんに、1人目の娘がはりきって「たまちゃんのおねえちゃんの妹なの〜」とご紹介。何もまつがってはおりませんが、紹介されたお客さんは大爆笑、笑われた訳が分からない彼女は困っていたそうです。(林むつみ)


大学の友人とゼミの飲み会の打ち合わせをしていた時のこと。日程を決めるのに、「あさってなら大丈夫じゃない?」と言ったら、その友人は、「じゃあ、あさっての方向で!」と元気にのたまいました。まつがってはいないのに、飲み会がどこへ行くのか不安に‥‥。(幹事補佐)


言いまつがいではないんですが‥‥。6歳の甥っ子との会話です。甥「ボクは5人家族なの!」私「そーだね。5人家族だね〜」甥「○○(私の名前)ちゃんは、ひとり家族だね!」私「‥‥」確かに私は一人暮らしだけど‥‥。28歳独身・一人暮らしの女に「ひとり家族」って言うなよっ。(マユ)


久々に集まった、女ともだちとの外食時。どんな男性がタイプかという話題になり、大柄な体育会系のひとが好きだった私はキッパリと「私、ダメなのよ、大きいヒトじゃないと!」友人たちの顔がこわばり、真後ろに座っていた知らない男性の手が止まりました。(今は小柄な人も好き)


娘と従妹が共に5才の時、ミニクリスマスツリーの飾り付けを任せて、キラキラした玉や飾り、リボン、綿などを渡すと、二人は大張り切りで、一つ一つ取り上げては、これはここ、これはこのへん、と当ててみてよろこんでいました。「はい、赤玉はここ」「長靴はここ」「お星様はここ」「銀玉はここ!」「金玉はここ!」「金玉はこっちがいいよ!」「金玉はこっち!」親達はぎょっとしましたがなんと言って止めさせればいいか、なぜ他のはいいのにそれだけいけないのか、言葉が見つからず焦りました。(nobuko)


言いまつがいではありませんが。目の大きな友達が「昨日、目に虫が入ってきたの」と言ったので、「それはきっとあなたの目が大きいからだよ」と返してあげました。言ってから自分であることに気付いたのです。「ってことは、私は鼻に虫が入ったことがあるから私の鼻の穴は大きいのか?」少しショックでした。(M・L)


私の従兄妹はアメリカ人です。1年ほど前、従兄妹たちが日本を訪れた時に、家で一緒にカードゲームをしていた時の話です。なんのゲームかはもう忘れたのですが、弟が従兄妹たちと対戦しているのを見守っていた私は、2のカードを出すべきところで弟に「2、2、2、2、2、2、2!」と叫んでいました。すると従兄妹たちは妙にうけだして、「ににににににに」と大合唱。「にににに」と言われると、無意識に言った自分の言葉がおかしいような気がしてきてなんだか恥ずかしかったです。焦ると言葉を連呼するのって、日本人だけのしゃべり方なのかなぁ?(クリスマスカード書かないと)


先日、大英博物館の前で、30歳前後と思しき白人男性に「大英博物館はここですか?」と尋ねられました。これが大英博物館以外の何に見えるというんでしょうか。そう表示してあるし。あまりのことに「Yes‥‥」と答えるのが精一杯の私に、彼はさらに「エントランスはこっちですか?」と、多数の入館者が足を運ぶ正面玄関を指しました。やはり「Yes‥‥」としか答えられない私に、彼は満足そうに礼を言うと、博物館に入らずに去ってゆきました。誰も何もまつがってはいないのですが‥‥。(ふみおっち)

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