その323 (2005-01-02)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


三度のメシより酒が好きな会社の後輩。謙遜(?)の意を込めて彼女は笑顔でこう言い放った。「いえいえ、私はザコですから〜」それを言うなら下戸だろー。(くっすん)


大学院生を我が家に呼んで、飲み会をしていた。のんべえの大学院生が、私が酒に弱いと馬鹿にするので、「あなたの家族は皆、酒豪なの?」と尋ねると、彼女は満面の笑みで、「いいえー、父なんて、まったくの雑魚(ざこ)ですぅ」「‥‥」その婉曲的表現が何を意味するのか、しばし考えたが、「それって、下戸(げこ)だろう?」(どろぼう)


部のコーチに資料を見せようとして、「見てくれますか」と「見てください」どっちを言おうか迷い、結果勢いよく「見てくれ!!」と言い放ってしまった。選手生命が縮んだと思う。(たま)


編み物ができることを自慢していた友達。「へぇ〜、すご〜い」と私が言ったら、「少しは見習った?」と口走ってました。「見直した?」と言いたかったのか、「見習えよ」と言いたかったのか、定かではありません。(あらじん)


かつてバイトしていた文房具屋の先輩は、自分の持ってきたCDを店内に流しながら、「やっぱりオバニズムっていいね」って言ってました。そのときは軽く受け流したけれど、あとで考えたら、オムニバスって言いたかったのだろうと気づきました。(でく)


我が家では毎年みかんを箱で買うのですが、消費率が落ちると、もったいないことにちょっとかびが生えてしまったりします。ある日、妹が箱の中を覗いて「みかったくさん!」と叫びました。私と母は「みかん、たくさん」と言いたかったのかな、と思ったら「くさったみかん」と言いたかったのが入れ替わってしまったらしいです。毎年みかんシーズンが近づいてくるとこれを思い出します。(NANA)


私はお好み焼き&もんじゃ焼き屋でバイトしています。先日、「もんじゃ焼きのお勧めは?」と聞かれ、すかさず「もんたいこチーズです!あっ!いえ!もんたいこ‥‥いや!めっ、明太子チーズです!」と大慌て。お客様は大笑いしながらも「じゃあそれ一つ!」と頼んでくれました。が、注文を繰り返す時にも「もんじゃ焼きもんたいこお一つ」と‥‥もうイヤ‥‥。(さくら)


知人に会った時に、「そういえばこの人、最近アメリカのどこだかに旅行に行ったんだったわ」と思い出し、「そういえば、どこに行ってきたんだっけ?ロス?」って聞いたら「ううん、ラスベガス」って言われて私、「ああ、ラスかぁ」と‥‥。いや、つられただけですってば!(ベガス)


友達の家への行きかたを聞いた時、「のりまでねりかえ」と言われ、一瞬納得したけど「練馬で乗換え」の言いまつがいだとわかるや大爆笑となりました。あまりにも違和感のない、言いまつがいなので皆さんもこっそり使ってみてはいかがですか。(とらこ)


家族で映画を観に行った帰り、妹が尋ねました。「お父さん、はじっこの席だったけどちゃんと見えた?」すると父が、「みぇっちろん!」「もっちろん!」と「見えたよ!」が混ざってしまったようです。(ぽて)


調子に乗りやすい上司が、まつがってくれました。彼のお父様は現職の知事と親しいらしく、「俺は、知事室スルーパスで入っちゃうから」いやいや。それは中田でもムリです。「顔パス」って言いたかったんですよね?主審として、流しました。(ミカミカ)


ちょっと早めの忘年会をしました。普段はそんなに話さない年配のパートさんと隣同士になりました。会話の糸口が見つからなくて困っていたら、パートさんがカバンから占いの本を取り出しました。「あなたの血液型は何座?」その一言で、パートさんはアイドルになりました。(ぶんぶん)


「磯」さんという方からファクスをもらった後、知人は「へえ、磯さんかあ。きっと前世は海のそばに住んでたんだね」と言いました。それを言うなら祖先?(きゅあら)

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