その404 (2005-03-24)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


わたしの旧姓は「柳生」です。この苗字、聞いたことはあるし読めるけど書けないという方が意外と多いのです。「柳」があやしかったり、「桐」になっていたり。先日は見事に「野牛」になっていました。(いまはワタナベさん)


同じクラスの「木本」くん。この前、出席を取るときに、「大木くん」と呼ばれていた。「林くん」と言われたこともあるらしい。(マイコ)


わたしの名前は「みはる」といいます。「はるみ」とまつがわれるのはまだいいでしょう。「ちはる」も許します。でも、「ちあき」ってのは‥‥。ひと文字も合ってないし。ちなみに、中学校の入学式の日、同じクラスに「はるみ」ちゃんがいて、案の定、担任は名前を入れ替えてよんでくれました。(返事をしないで立ったわたしたち)


実家にいたら、大学の友人から電話があった。電話を取った母は、私に取りつぎながらしきりに首をかしげている。「あのね‥‥、馬刺‥‥君‥‥から、電話よ」お母さま、馬刺は電話できないと思います。(正解は場崎君)


私の名前は「亜弥」です。私はいつも「亜細亜の亜」などと説明しているのですが、友人が私の名前を説明してくれたときの一言。「悪魔の悪から心をとったやつ!」どんだけ冷たいやつなんだよ‥‥。(あやや)


先ほど、お電話でご注文をくださったお客様、「○○さちこです。さちこは、幸福のフク」と仰ったので、素直に「福子」と入力させていただきましたが、やはり気になったので、勝手に「幸子」様宛に商品を発送させていただきました。もしも仰るとおり「福子」さまでしたらごめんなさい。(裕子)


私の高校時代、先生が出欠確認でよく名前を読み間違えていました。まず「稲員(いなかず)」でつまずき、「月生田(つきうだ)」でころび、「塩(しお)」で頭を抱え、とどめが「賢生(けんぎゅう)」。その間に「○○明子」をそのまま「アキコ」と呼び、「メイコです」と必ず訂正が入る。この5人をクリアできるか、クラス中密かにドキドキしていた記憶があります。(ひらしま)


会社に掛かってきた外線を取ると「もしもし、こぶたと申しますが○○さんお願いします」こぶたさんって、絶対聞き違いよ、と再度確認するとやはり「こぶたです」「あの、すみませんがもう一度」「コブタと申します」もうこれ以上は確認はできないし、えーいままよ!と「こぶたさんからお電話です」と取り次いでしまいました。あとで「久保田さん」だったと知らされ、しばらくの間、オフィスで笑いの種。久保田さんのアクセントに難ありと思うんですけど。(私は悪くない。耳もよい)


犬を飼うことになり、名前を考えました。私が「チェリーがいい」と言ったところ家族もそれに同意してくれました。次の日、父と弟はチェリーのことを、「チャーリー!」と呼んでいました。(最終的にチャーリーになりました)


銀行で働いていた時の事。窓口で「赤塚さん」と言う方のお呼び出しをした先輩は、見事なアナウンスで言い放ちました。「赤塚さま〜、赤塚不二夫さま〜」呼ばれた、ただの赤塚さんは普通に窓口まで来ておられました。(元バンクガール。)


友達とウグイス嬢のバイトをしたときのことです。候補者の名前は西村○○さんという名前でした。選挙活動も後半になり、気合いを入れて車に乗り込み、マイクを使って声高々に「△△候補の西村知美、西村知美でございます!」友達に身体を揺さぶられハッと気付いた時には、時既に遅し。候補者の方も苦笑い‥‥。(ピロミン)


祖母の名前は「フサ」である、とずっと信じておりましたが、先日それがまつがいであることを知りました。なんと本当の名前は「ヒサコ」。つまり通称フサさんの戸籍上の名はヒサコだったというわけです。実は曽祖父は文盲で、祖母が生まれたとき、村役場で口頭で娘の名を伝えたために、役場のおじさんが聞きまつがったか、曽祖父が言いまつがったかしてしまったようなのです。祖母自身、小学校に上がるまで、自分の名前はフサだと思っていたため仰天したらしいのですが、いまさら名前を変えるのも面倒くさいねえということで、そのまま通称と戸籍名を使い分けることにしたそうです。そしてそのまま70年。まつがえたまんまです。でも小さな村のことなので、郵便屋さんもみんな知っています。なのでフサさんに送ってもヒサコさんに送ってもちゃんと届きます。でも、「ヒサコさ〜ん」って遠くから呼ばれると、気がつくまでちょっと時間がかかっちゃうんですけどね。お墓に書く名前、どっちにしようかな〜って悩んでるおばあちゃんです。長生きしてね。(さてらいと)

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