その430 (2005-04-19)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


昔、他部署に小薬(こぐすり)さんという珍しいお名前の方がいらしたのですが、入社したての新人ちゃんが小薬さんからの電話でどうしても名前が聞き取れなかったらしく、電話口で「え‥‥?子作りさんですか?」「???小結さんでしょうか?」そのやりとりを聞いていた私達は肩を震わせていたのですが、電話が終わったあと「勝手に子だくさんにしたりお相撲さんにしたりするなよ!」と大爆笑してしまいました。(murapon)


わたくしの可愛い妹の名前は「圭」と書いて「ケイ」と読みます。ある日のこと、妹が何かを郵送してもらう手続きを電話でしておりました。「ええ、はい。土ふたつの圭です」そう答えた妹に後日届いた封筒にはくっきりはっきりと横並びで「土土」と書かれておりました。しばらく彼女は家族の間で「ドドちゃん」と呼ばれておりました。(わんこ)


私の名前は律子と書いて「のりこ」と読みます。「法律の律に子供の子と書いてのりこと読む」と説明しているのですがそもそもこの漢字でのりこと読むのも珍しいのでほとんどが「法子」となってきます。「ノリピーだね」などと言われたりするのですがだから法律の律だってば!(律子)


私の名前は「淳子」です。べつに間違えるような名前じゃないのですが、高校生の時、友達から「浮子」と書かれた年賀状が届いた事がありました。新学期になって、その友達に会い、まつがいを指摘したところ、「ごめんね〜!『じゅんこ』だよね!」と、言いながら手帳を取り出し住所録に「乳子」って訂正してました‥‥。どうしたもんでしょ。(じゅんこ)


わが社には「しんどう専務」がいます。ある日の私。「せんどうしんむ!」またある日の私。「さむ!」それを聞いた上司は「おいおいうちの社に外人はいないぞー」しんどう専務、苦手です‥‥。(shun)


父の名前は「和行」です。ある時、父が書いた返信用の宛名で郵便物が戻ってくると、名前の「和行」の「行」が二重線で丁重に消され、「様」に変わってました。(mism)


知人に旦那さんの名前を尋ねられ、元気よく「坂本さんです!」と答えた友人A。そりゃアンタもだろう、とか、イヤ名字じゃなくって、とかつーか自分の旦那『さん』づけって、とか、とにかくツッコミまくられていました。(い)


仕事中、お客様から電話がかかってきた。「お名前をお願いします」「ぼんくらです」「‥‥ぼんくら様ですね」「はい、ぼんくらです」正しかったのは「おんくら様」でした。(肯定されちゃった)


昔、とある航空会社のオペレーターをしていた頃のこと。ある日、おとなしくてかわいい同僚のEちゃんが、お客様のお名前を伺ったあたりから困惑し始め、そのうちおもむろに、「デビルマン様ですか?」同僚全員、それはありえないと思ったそうですが、他のお客様と話をしている手前、つっこみをいれるわけにもいかず、笑いをこらえていました。ちなみに、そのお客様のお名前は、「えびぬま」様でした。(TORAYURA)


私の友人に「今別府(いまべっぷ)」という名の人間がおります。まあ、珍名に属するのでしょうが、新入社員の頃は、取引先からすさまじい「呼びまつがい」をされておりました。当時、広島カープにいた投手とまつがわれ「北別府さん」と呼ばれるのはまだましな方で、「今月賦さん?」とか「今ゼットさん?」(どういう字を書くんだろう?「今Z」かしらん?)とか想像を絶する名前で呼ばれていましたが、その中での最高傑作は、なんといっても「今デスクさん」。電話口で取引先の相手が、「へええ〜。珍しい名前だね。『今机』と書いて、『今デスク』って呼ぶんだろ?」って、聞きまつがえただけではなく、漢字を英語で読む名前を創作してしまう、あまりの荒技に、茫然自失した後、がっくり肩を落とす「今別府君」の後姿を想像し、抱腹絶倒・七転八倒な半日を過ごす羽目となりました。(Oda)


「フサ」さんの名前が本当は「ヒサコ」さんだったというお話がありましたが、私の名前はふつうに「エミコ」です。祖母が亡くなってからかなり経ったころ、郵便局から祖母がだいぶ前に作った口座がありますと連絡がありました。どうやら初孫の私が生れたときに、私名義で作った口座だったらしいんです。何事にも無頓着な人だったので、「あのおばあちゃんがねぇ‥‥やっぱり孫はうれしかったのね」とホロリ。が、しかし。名義人の名前を見ると、「イミコ」になってました。福島生まれの祖母は、「エ」と「イ」の区別があいまいだったのですね。口座の中は最初に入金した数千円だけで、その後忘れ去られていたようです。でもおばあちゃん、ありがとう。(きんぎょ)

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