その537 (2005-08-04)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


私と、研究室の後輩は滑舌が悪いです。後輩「先輩、妥協していいですか?」私「は?野球‥‥をするの?(室内で?)」後輩「はい、このへんで‥‥だめですかね」私「このへんって、この部屋狭いよ?危ないじゃん」後輩「えっ、妥協するのに、広さって関係あるんですか?」私「そりゃそうだよ!広いほうがいいよ!それに、ここパソコンとかあるし、危ないよ」後輩「えっ!パソコンがあると危ないんですか?うーん」私「そんなに野球したいなら、外でキャッチボールしようか。付き合うよ」後輩「なんでいきなり、野球なんですか?」私「いきなりって、さっきから野球したいって言ってたじゃん!」後輩「野球じゃなくて、妥協したいんですよ!」私「妥協なんてするな!」(私は元野球部マネージャー)


学生の頃、芸能界にあまり興味がなかった男友達が久々に気になる芸能人を見つけたと言うので、誰かと聞くと「言う気ない」と。「何さ、もったいぶらないで言えばいいじゃん」「いや、言う気ない」。と押し問答。イライラした私が「だったら最初から言うなよ!」と怒ると「だから言う気ないんだって!」とキレられました。こいつとはもう縁を切ったる、と思っていたらもう一度ゆっくり「ゆうきなえ」と言われました。裕木奈江さんでした。(にべこ)


うだるような暑さの日に、友人数人としていた会話です。「そんで、おばあちゃんがさぁ‥‥」「(暑さのあまり話を聞いていない)」「あ、違う!ひぃ付け忘れた!」「!?(ここで意識が戻る)え、何に??」「おばあちゃんに」「おばあちゃんに火ぃつけるの!?」「そう」「!!!??」その友人は、おばあちゃんとひいおばあちゃんを言い間違えたという意味で言っていたのですが、そのときの私の脳裏には火だるまで転げまわるおばあちゃんの姿が浮かんでいました。(周りの友人大爆笑)


大学に入学して、初めて会った男の子S君との会話。S「何かバイトしてる?」私「うん。とんかつ屋で働いてるの」S「え?とんかち屋?」私「そうだよ」S「へ〜小さいのに力あるんだね(鉄とか叩いてるなんて)」私「そうでもないよ。力ないけど、別にそこまでいる仕事じゃないし」S「へぇそうなんだ(大変そうに見えるのに)まだ修行中?」私「うん、そうだね(新人だし)」S「もう何か作った?(トンカチ以外で)」私「バイトは作んないの。(私ホールなんだもん)」S「バイト?鍛冶屋もバイト雇うんだね」私「鍛冶屋‥‥?」S「弟子入りしたのかと思ってたよ。でもなんでそんなトコでバイトしてんの?」うそのようで本当の会話です。職人目指してるのかと思った、と言われました。(さや)


父が知人のお見舞いに総合病院に行った時の事です。案内所で病室を尋ねるのに、看護婦さんに、「お名前は?」と訊かれたので「白根(シラネ)」と答えると、大変怪訝な顔をされ、「しらねとおっしゃられても」と言われ、何度か押し問答した後に、その看護婦さんが突然笑い転げられ、しばらく何も言えない様子。びっくりしている父に、実は父が「知らねえ(名前を)」と言っているとずっと聞きまつがっていたと説明されたそうです。父はその話を本人にも伝え病室をなごやか(?)にし、「白根は知らねえ」としばらくネタにして喜んでいました。(コロコロ)


小学生のときです。夕飯のカレーの準備をしていた母がうすっぺらいパンを焼いてるのを発見しました。好奇心旺盛な僕はすかさず「なんていうパンなの?」と質問。母は「なんていうパンなの」と、返答。馬鹿にされたと思ったぼくはまた「だからなんていうパンなの?」ときくと、「だからなんていうパンなの」との答え。オウム返しを食らい続けた僕は半べそをかきつつもこの問答を続けました。最後には、母がそのパンの切れ端を僕に食べさせて「ナンていうパンなんだよ!」僕はそれでやっと理解しました。(ナンテうまいパン!)


今日子供の友達がゲームソフトを持って遊びに来ました。牧場で動物を育てて‥‥という内容のもののようですが、子供は慣れないソフトなのでお友達に聞きながらやってみていました。子「ねぇ、この卵どうするの?」友「孵化するんだよ」子「えぇっ、蒸かしちゃうの?」友「そうだよ、それでひよこを育てるんだよ」子「???」実演を見て理解できたようです。(ぺけちゃん)


今アメリカ留学中ですが、先日、授業中に先生が「今Arabic(アラビア語)を習ってるの。でも、難しくって‥‥。毎日勉強してるのよ」という話を始めました。友人と私は、ArabicをAerobics(エアロビ)と聞き間違え、「へ〜、エアロビやってんだね」などとのんきに話していました。「それにしても、エアロビの勉強って何?動きとかの勉強?」「そうじゃない?」「なるほどね〜」その先生は女性ですが、割と体型のいい方なので、毎日がんばってるんだろうなと思っていました。数日後、先生が急に「この前、Arabicのテストがあったんだけど、B−だった!今までの人生でBなんてとったことないのに!」と言っていたので、さらに、私と友人は「え〜〜、エアロビなのにテストとかあって、しかも、点数までつけられるの?」などと話していました。そして、ついに先生が「明日、Arabicの先生を連れてくるから!みんな何か質問とかあったらどんどんしてね!一緒に少し勉強しましょう」と言われたので、私たち2人は完璧に「明日、エアロビやるのかな?あの教室で?え、やっぱり、ちょっとスポーティーな格好のほうがよさそうだよね?」などと完璧な打ち合わせをして、やる気まんまんの格好で教室へ行ってみると、みんな普段どおり。「あれ?」とおもって、先生に聞いてみると、「Nooooooooooo!」といわれて大爆笑。「この2ヶ月間私の話をずっとAerobicsだとおもっていたの?」と聞かれ「Yeaaaaaa!」と友人と声をそろえて言ったのでした。(Nicco☆)


母と出かける前の会話。私「トイレ(の窓、しめたか確認)いい?」母「トイレはさっきすませたからいい」いや、まだ母のトイレを心配する年ではない。(母53歳、私24歳)

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