その627 (2005-11-02)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


就職セミナーからの帰り道、現実を目の当たりにした友人が、もごもごとつぶやきました。友「そろそろ自己分析しないとなぁ。朝食はパン食とか‥‥」私「朝はパンなの?」友「え?」私「朝食はパン食なんでしょ?」友「長所とか短所とかって言ったのー!」(パン食は長所か短所か‥‥)


ある日妹が「お姉ちゃん自衛隊どこいった?」と聞いてきました。ちょうどその時、図書館から自衛隊の漫画をかりていた私は「えー、返したよ」と答えたら彼女は「返したってどこに!?」と妙に慌てていました。不思議に思いながら「え、図書館に」と言うと妹は怪訝な顔をして「あのねお姉ちゃん、携帯よ、ケイタイッ!」と叫びました。(米)


もう今は昔、高校生のときの古典の時間の話です。うちは女子高だったんですが古典の担当はさえない独身の若ハゲの先生。板書のとき漢字を間違えたので指摘したんですが‥‥。「先生、鋤(すき)です」「‥‥何言ってるんだ!!バカにしてるんだろう!!」真っ赤になって怒鳴り始めちゃって。「好き」なわけないじゃん。「鍬(くわ)」じゃなくて「鋤(すき)」なのに‥‥。バカにしてなかったのに、ちょっとバカかなって思いました。(ゆうゆちん)


今日のお昼の出来事です。出張で会社の携帯を借りたのですがずいぶん古い物のようで、電話会社がIDOと書いてありました。なにげに隣の席の同僚に「IDOってauだっけ?」と聞いたところ返ってきた答えは「Cuです」即答でした。さすが技術系!(Auは金)


歯医者から帰って、自慢げに私「キレイな歯だねーって言われちゃった」驚いた彼、「その歯医者は男か?」よく聞いてみると「『キレイな肌ね』と言われたのかと思った」そうで。歯医者ですから、それはないでしょう。(やきもち?)


先日、姉と上映中の映画の話をしていました。姉「『シンデレラ・マン』がおもしろいらしいよ。ケンタッキーの夫婦が見るといいんだって」私「ケンタッキーの夫婦?(えらい地域限定だなあ)」姉「倦怠期!」(姉はラブラブ新婚さん)


妹が会社の同僚と話していた時の事。その同僚が思い出したように言いました。「あ、『チャーリーとチョコレート工場』、観にいかなくちゃ」「えー、チョコレート工場なんて近くにあるんですか〜?」妹は今更工場見学に行くのかいなと思ったそうです。しかも、チャーリーと。同僚に大爆笑されたそうです。もちろん私にも。(姉は映画好き)


職場での一コマです。先輩が知っている人に結構なお金持ちがいて、ご自宅がとても大きいんだそうです。先輩「すごいよ〜。お風呂なんか地下にあるし。そうそう、玄関には貝が飾ってあるの。タタミ一畳分くらいの」私「へぇ〜、それはでかいっすねぇ‥‥。やっぱりシャコ貝ですか?」先輩「‥‥?まぁ、中にはそういうのもあるけど。ビーナス立ってたりするよね?」私「そうそう、その貝!すごいなぁ〜、シャコ貝か〜。博物館みたいな玄関ですね」先輩「博物館?美術館じゃなくて?ていうか、何でそんなシャコ貝にこだわるの?」ようやく気づいて、二人で爆笑でした。先輩は、「絵画飾ってある」と言ってたのね。(セレブの条件)


以前、警察担当の記者をしてました。ピカピカの新人のころ、前を歩いていた警察官に自己紹介したところ‥‥。警「僕、トクラ(特別警ら隊)です」私「戸倉さんっておっしゃるんですか(ウチの会社にも戸倉さんっているな)」警「そうそう(なぜか笑顔)」ある日のこと。私「戸倉さ〜ん」と呼びかけると、警「うちの署は、トクラはいっぱいいるんだよ(満面の笑み)」私「へえ‥‥(一族みんな警察って家もあるし、親戚かな)」警「ほら、あの人たちも、特ら隊(満面の笑み)」私「おもしろいですネ‥‥戸倉隊っていうほど有名なんだ‥‥)」警「呼んでみたら?(満面の笑み)」私「戸倉さ〜ん」特別警ら隊の略称がトクラさんで、戸倉さんじゃないことを知ったのは、1週間も後のことでした。(千)


早朝、犬の散歩をしていると、「あら、かわいい犬だね。うちにも同じくらいの犬がいたんだけど。死んじゃってね」と声をかけてきたおばさんがいました。「なんだったんですか、種類は?」と問いかけると、「老衰で‥‥」そのまま受け流そうと思ったけど「犬の種類は何ですか?」と聞き返し、「シーズー」という求めていた答えが返ってきました。(みすたー)


先日彼女とテレビを見ている時、ふと彼女から「あたし妊娠してるんだよね」と言われ、「えええーっ!?妊娠してんの?」と聞いたら、「らしいよ」と言われ「らしいよ、って自分の事やん」と思いながら、ふとテレビを見てみると、そこには安達祐実の姿が‥‥。「安達ゆみ妊娠してるんだよね」と「あたし妊娠してるんだよね」を聞きまつがいました‥‥。(ちょっとホっとした事は内緒)


高校の友達と、クラスメートの親御さんは何の仕事をしているか、という話していた時のことです。ある女の子の番になり、その子と小中学校が同じだったA君が「あー、あれだよ。ホーロー。流しの」とすぐに答えました。するとB君が「今頃ねぇ‥‥」とか「そりゃ生活も安定しなくて大変だな‥‥」とぶつぶつ言い出しました。何を言ってるのか?と思っていたら、しばらくしてB君は一人で合点がいったような感じで、「あ、そうかホーローってそのことか、俺はてっきりこれ(ギターをひく真似)かと思ったよ」と言いました。彼は「流し(台)のホーロー」を「放浪の(ギター)流し」と勘違いしていたのでした。(ボニー)


大学の学園祭に「電撃ネットワーク」がゲストで来ます。それがどうしても「電気グルーヴ」とごっちゃになってしまい、「電気グルー‥‥」と言いかけていつも止まってしまいます。しかもそのまつがいをしてしまうのはわたしだけではなく、友人二人の会話で「うちの大学、電気グルーヴ来るねん〜」「あぁ、あのすごいパフォーマンスする人らやろー」と、お互い何かをかんつがいしたまま成立してしまうぐらいごっちゃになってしまうのです。(はな)


営業の課長と係長の、営業先からの電話の会話で。課長「彼が今回のキー・マンだから」係長「え?ピーマン?」課長「違う。キー・マン」係長「ピーマン?って何ですか?」課長「だから、キー・マンだって言ってるだろう!」しばらく、「キー・マン」と「ピーマン」を言い合ってたようです。(エス)


受付で名札を渡す仕事をしていた。社員は普通の名札、お客様は豪華版。そこに外人さんの集団が‥‥。通訳と思われる男性に「社員さんですか?」とたずねたところ「いえ、こちらはブラウンさんです」「シャインさん」だと思ったんですか?(ソラシド)


むかし、ドフトエフスキーの『罪と罰』について話してるのに、ひとりだけ『トミーとマツ』だと思って、「トミーは耳が動くんだよね!」と言ってしまった友人がいました。(うなこ)

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