その714 (2006-01-28)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


もう数年前になりますが、2月3日の節分の日に父が、「今日はこれ食べるんだよな?」と買ってきたのは菱餅でした‥‥。お父さん、菱餅は翌月です。(ふく)


1個700円のプリンを購入し、母にお土産として渡した。その翌日、私が帰宅したら、母は興奮し「プリンに黒いカビが生えていたから、さっさと食べたわよっ!高いし、もったいないからっ。胃腸薬も飲んだから大丈夫だと思うけど!」賞味期限はまだまだなのにおかしい。よく考えてみると、「黒いカビ」とはバニラビーンズだった。しかし、普通なら処分するのに。母よ、値段につられたか。(こん)


季節に関係なく唇が荒れやすいので、1日に何度もリップクリームをつけなおす私。いつものようにカバンの内ポケットに入っている、いつものリップのふたを取って、唇に乗せた瞬間、それがシャチハタだということに気づきました。大きさがいつものリップとほぼ同じだったようです。下唇にうっすらと押された自分の苗字‥‥もう笑うしか。(なんでハンコが入ってたんだ)


ご近所のおじいさんのはなしです。おじいさんは小柄であごに白いおひげをたくわえています。或るゴミの日の朝、ゴミ出しに行ったおばさんがゴミの山の前にいるおじいさんを見かけ、「おはようございます」と声をかけようとしたらそれは猿だったそうです。そのおじいさんを見かけるたびに「猿に間違われたおじいさんだー」と思いますが、本当は猿がおじいさんに間違われたのですね。(バンドリ)


わたしと母の声はそっくりです。お互いの友達が間違えるのはもう当たり前。でもわたしが中学生だったころのこと。母の運転する車でマクドナルドへ買い物に行き、そこで母はキーを車内に残したままドアを閉めて施錠してしまいました。JAFの番号を聞くため、自宅の父にわたしが電話しました。番号や必要事項を聞いて、無事JAFに電話し、鍵を開けてもらってやっと帰宅。その夜、夕飯の席で家族で話していた時、父が母に言いました。「だからそのことについてはさっき電話で言っただろ!」母はきょとんとしています。そうです、その話を電話で聞いたのは、わたし。よその人ならいざ知らず、実の父親が妻と娘の声を間違えるとは!(いつこ)


息子が2歳くらいの頃、「夕方になると目がかすむ」と言い出したので、慌てて眼科へ。検査の結果、異常なし。はて?何だったのかと考えていると、お医者さんが笑いながら、「誰がお守りをしてるの?」‥‥ハッ!ばあちゃんだ!(そう言えば息子は、「膝が痛くて階段が降りれん」とも言っていた!)


小学生の頃、体操服に名前を書いてこい、と言われ、家に持って帰り、母に書いてもらいました。ブルマーの裏のラベルには、しっかり「○○ともしげ」と父の名前が書かれていました‥‥。家族で大爆笑。二重線で消して、私の名前を書いてくれました。そのブルマーを誰にも見られぬよう使い続けました。その後、名札にも「6年2組○○ともしげ」と書いてくれた母。これはさすがに買い換えました。母の、父への愛を感じました。(父はアベベそっくり)


長男を出産した時、実家から駆けつけた母がオムツを替えてくれようとして「何、これ?何、これ?」と必死で何かを指で弾き飛ばそうとしていました。「え?」と思って母の手元を見ると息子の小さい小さいおチンチン。私達は三姉妹なので、母は生まれたての男の子のオムツを替えるのが初めてなのでした。見慣れない「異物」に焦って、弾き飛ばそうとしたんだそうです。(その時の息子も大学生)


昔主人と新婚旅行でドイツに行った時のこと。ビアホールで木製の本当に長いイスに主人と向かい合わせで座り、飲んでいた。主人がトイレに立ったあと、隣にいたイケメンの英語圏らしき若者二人連れが盛んに私に英語で小難しい事を話しかけるので、てっきりナンパだと思い、「旦那がトイレにいってるのよ!」とけっこう強く言ったら、真顔になり、「私もトイレに行きたいので、そこを通らせてほしいだけです」と言われてしまいました。旦那には言えなかった。(もめんこ)

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