[糸井]
いまは、仕事がうまく回ってるからまぁいいや、という感じでしょうか。
[有吉]
毎日不安です。
不安しかありません。
[糸井]
そこに戻るんだ。
[有吉]
はい。
[糸井]
うーん。
[有吉]
「怖い」しかないです。
自分発信で何かをやって手ごたえをつかむまでは不満だし、何かが足りない‥‥。
[糸井]
だからといって、
「小さくてもいいから 自分ひとりのライブやります」
というタイプではないですよね。
[有吉]
閉ざされた空間でぼくだけのお客さんで、というのは、自分ではちょっと違う気がします。
[糸井]
一所懸命やれよって言われたときの、一所懸命がわかんない人のおもしろさを、残せないものかなぁ。
ほんとはさ、殴り込みをやりたいよね?
[有吉]
え?
[糸井]
テレビやラジオがもっと開けた世界だったら、マイクぶら下げて放送している最中にスタジオのドアを開けて入る。
[有吉]
はははは。
[糸井]
それ、できないかなぁ。
[有吉]
難しいですよ、それは。
[糸井]
そっかなぁ?
[有吉]
意外とぼく、品がいいんです。
[一同]
(笑)
[糸井]
でも、放送中にドアをあけちゃうってことはあまりにひどくて、品がいいかもよ。
[有吉]
確かに。
[糸井]
なんか捨ててるって感じがするもんね。
お茶とか持って行ったらどう?
[有吉]
そうですね(笑)。
[糸井]
だって、テレビやラジオの世界って
「ちょうどいま、 有吉さんが遊びにきてくれました」
なんて言うじゃないですか。
だから、ほんとに遊びに行きましょうよ。
謝るのはオレがやるから。
[有吉]
はははは。
いくらなんでもやっぱり
(ビート)たけしさんクラスでないと許されないような空気があると思います。
[糸井]
だから、それが誤解っていうものでさ。
[有吉]
ハハハハハ(大笑い)。
[糸井]
できるよ、世間の風を背負った有吉さんなら。
外の花粉をつけたまま、入っていこう、テレビの世界に。
[有吉]
そうですね。
[糸井]
一回しようよ。
せっかくだから。
[有吉]
はい。やりたいです。
[糸井]
よろしくお願いします。
[有吉]
お願いします(笑)。
[糸井]
今日はたのしかったです。
ありがとうございました。
[有吉]
ありがとうございました。
(おしまい)
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