[糸井]
アニさんは、なんにも考えずに、乱暴に撮っただけなのかもしれないけど、こうやってまとめてみるとどこかアートっぽいんですよね。
[アニ]
そうッスか。
それはちょっとまずいんじゃないですか。
[うめ]
「かっこいい」があるよね、どこかに。
[アニ]
よくないッスね。
[糸井]
いや、それはそれで、開き直るしかない。
[うめ]
えっ、かっこいいのはイヤなんですか。
[アニ]
ん。かっこいいのは、別にイヤじゃない。
[糸井]
だって、タイトルがかっこいいからね。
『ブリング ザ‥‥』、ええっと。
[うめ]
そうそう、わたしもなかなか覚えられなかった、このタイトル。
『ブリングザノイズ』
[糸井]
ネーミング的にどうなんだ、それは。
[アニ]
有名な曲のタイトルなんですよ(笑)。
大好きなんですよ、この曲。
[糸井]
いや、そんなこと言われてもさぁ。
[うめ]
(笑)
[アニ]
はたちのときに、すごい好きだった曲なんですよ。
[糸井]
やっとはっきり批判できるところを見つけたよ。
『ブリング ザ‥‥』、ええと。
[アニ]
『ブリングザノイズ』。
[糸井]
『ブリングザノイズ』ね。
そこは、やっぱり、かっこいい方へ、グイと倒したわけだね。
[アニ]
そうッスね。そこはやっぱ。
[糸井]
『ブリングザノイズ』。
[うめ]
『ブリングザノイズ』。
[アニ]
そこはやっぱ、リリー(フランキー)さんに習って、ちょっとやっぱ二枚目なとこ出さないと。
[うめ]
そうなんやー。
[アニ]
おちゃらけてばっかりだと、なめられるっていうことで。
[うめ]
なめられたくないんだ?
[アニ]
あ、いや、ほんとはなめられたいんですけど。
[糸井]
その点、うめ先生を見なさい。
『じいちゃんさま』だぞ。
[アニ]
(笑)
[うめ]
(笑)
[糸井]
うめかよは逆になめられようとしすぎてるかな。
[うめ]
実際、よくなめられるんですよ。
[アニ]
やっぱそこは、フォロワーとしては踏襲していきたいですね。
[糸井]
うん。じゃあ、いいよ。
その『ブリングザノイズ』は、いい。
その世界は、なんかOKだ。
あれだろ? 「ジャングルジム」って言ってるようなもんでしょ。
[うめ]
え、どういうこと?
[糸井]
いわゆる二枚目じゃない人だからこそそう言えるわけでしょ。
[アニ]
はいそうです。
[うめ]
「はいそうです」(笑)。
[糸井]
ははははは。
[うめ]
あの、すいません、話が締めに入りそうなところで申し訳ないんですけど、ちょっとトイレに行きたいんですけど。
[糸井]
行っておいで。
きみはほんとにかわいいから、トイレなんか行ってもなんにもしないで帰ってくるってぼくらは信じてるよ。
[うめ]
よかった、よかった。
はっきり言って、うんこじゃないから。
[糸井]
大でも小でもないね。
きっと、中だ。中だ!
[アニ]
ははははは。
[うめ]
すぐ帰ってきますー。
バラを摘んできますー。
[糸井]
‥‥‥‥。
[アニ]
‥‥‥‥。
[糸井]
‥‥あのキャラクターだとだいたいことは収まっちゃうね。
[アニ]
‥‥うん、そうッスね。
[糸井]
すごいなぁ。
親がよかったのかな?
[アニ]
ははははは。
[糸井]
あと、あれが男の子だったらさぁ、もっと違うものになっちゃうだろうね。
[アニ]
はははは、そうかも。
(アニさんと梅佳代さんと糸井の話は 今回でおしまいです。
お読みいただき、ありがとうございました)
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