[──]
29歳の女性からのメールです。
手足のキメの粗さに悩んでいます。
手や足は、顔より水分の蒸発が激しいような気がしてなりません。
ハンドクリームなどを塗っても、カサカサはおさまるのですが、みずみずしさがないのです。
手足のケアについて、アドバイスをいただけないでしょうか。
[佐伯]
手のひら、足の裏は、他のところと違って、角質層に透明層というものがあります。
手と足は力仕事をするところですから、水分を含む層がひとつ多いんですよ。
このおかげで、わたしたちは、踏んだり歩いたり、ものを持ったりすることができます。
そのかわり、垢となって溜まりやすいので、それをよく落とさなければなりません。
角質層は28日サイクルで成長していき、その後は垢となります。
軽石などできれいにファイリングして、クリームか、オロナインの軟膏などをつけておけば、つるつるになります。
オロナインを、水で溶いても使いやすいですよ。
[──]
カサカサのもとが「垢」だったなんて。
[佐伯]
それは、手や足だけじゃなくて、ほかの肌も同じです。
垢がついてるから、カサカサになります。
手がカサカサになる人は、手を洗わない傾向があります。
とにかくしょっちゅう手を石けんで洗うといいです。
わたしは水仕事で手袋なんかしたことないですよ。
自分の手で洗うことで、垢が取れていっちゃうからね。
あとは、「揉み手」もおすすめです。
[──]
揉み手ですか。
[佐伯]
そう。自分の手から分泌された皮脂分が、いちばんいいクリームになりますからそれを手全体に行き渡らせるんです。
とくに、紙を持つ仕事は水分を取られますから、自分の手をしょっちゅう揉み合わせるようになさってみてください。
(次の質問につづきます)
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