「2010年の夏」

ばあやです。

この「はなちゃんの夏休み。」も、あしたでおしまい。

2010年の夏。
ひとことでいうと・・とにかく、とにかく暑かった。
氷枕で毎日寝てました。
真夜中か、夜明けを待って花とさんぽにでかけました。
ときどき涼しい風が吹いてくるとそれだけで幸せな気持ちになりました。
花の楽しみは、さんぽから帰ってくるともらえるひとかけらの氷でした。

花、9歳の夏の記録が、この連載です。

だいすきなほぼ日で、遊ばせてもらってほんとに楽しかったです。
こんな機会を与えてくださった、糸井重里さんに心から感謝します。
そして、ほぼ日、乗組員のみなさん。
みなさんの、まるで中学生のような元気さ、そして好奇心の強さ。
信じられないほどの犬好き加減。
素晴らしいです。
本当にありがとうございました。

あさってから、わたしは、またひとりの「ほぼにちファン」に戻ります。
ブイちゃんをみてはにやにやと笑い糸井さんのエッセイに、感銘を受け。
そんな日々は幸せです。

この連載にたくさん感想をいただいていました。
いつも、ありがたいなあ、あったかいなあと思って読んでいました。
私としては、どこかシニカルな目線をいれたつもりではあったのですが結局は、かわいいかわいい、と言ってるものになってしまったな・・・。
うーん。

小さいころから、動物が好きで好きでたまりませんでした。
犬にかまれようが猫にひっかかれようが近づいて行ってしまう子供でした。

うまくいえないけれど、言葉を持たない彼らとは、魂の一番奥のところで、一瞬で何かがわかりあえるような気がしてしまうのです。

星の数ほどの言葉をあやつる人間同士は、どうしてそんなふうになかなかいかないのでしょう。

愛情の塊である彼らには、ははぁー、とひれ伏すしかありませんね。

とにもかくにも、2010年の夏。
ほんとにありがとうございました。
まだまだ暑いようです。
氷枕で、お休みしてください。

みなさんと、みなさんと一緒にくらす、
「かれら」「かのじょら」が健やかで幸せでありますよう。
 2010年 夏のおわり 石田ゆり子

追伸、あした、もあります。

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