とりどし の しゅくめい
ぶいちゃん
はなちゃんはすこし、つかれました。
きのうから、松竹梅さんと、さちこさんが、いろいろ相談ばかりするのです。
松竹梅さんがゴム製だってもう、ばらしたし、さちこさんは、どうみてもゴム製だし、はなちゃんは、すこしうんざりしています。
松竹梅さんには、うしろに、しりぞいてもらいました。
さちこさんにはすこしだけ、しずかにしててくださいとおねがいしました。
はなちゃんだって、ひとりで考えたいこともあるのです。
そうだ。
ぶいちゃん、ばあやが、じぶんはとり年だから、鳥にたくさん「そうぐう」する。
っていうんだけどどうおもいますか。
きけば、ばあやは、うぐいすの子供からはじまり、去年の夏はすずめのあかちゃんを助けて、さいきんは、とべなくなった「からす」を、つかまえて、
「ほご」したんだそうです。
あまりにも、きずついた鳥に会うので、これは「とり年だからだ」というけつろんらしいのです。
が、はなちゃんはおもう。
たつどしのひとは、「たつ」にそうぐうするのか。
うしどしのひとは「うし」にそうぐうするのか。
と。
はなちゃんは、うめぼし年ですから、うめぼしに、そうぐうするのかってはなしでしょう。
ばあやはこどもですよ。
こどもだから、とりどしが、すごく、かんたんなとしだってことにきがついてないのです。
そうぐうしやすい年にうまれたから、ですよ。
ああ、ほっとけーきがたべたい。
ぶいちゃん、どうぶつはこわくないよ。
はなちゃんは、ぶいちゃんとあそびたいです。
はなちゃんより。
前へ
次へ
目次へ
前回のはなちゃんへ
感想を送る
友だちに教える
ほぼ日のTOPへ