貴重な「失敗」の経験がありますか?

●社会人2年目です。
ついこのあいだのことです。
自分が任されていた装置の開発で、あせりすぎによるミスをしました。
上司に確認も取らず、自分ひとりの判断で、見積もりももらわないままで、装置の部品を発注したのです。
さらにはその部品が不必要だったことまでわかる始末。
結局それ以降、外注先との取引や後始末をすべて上司にしていただきました。
学んだことは、自分はお金を扱っているのだということ。
当たり前なことですが、なんだか紙の上の話だと現実感がわかないので、忘れがちなのです。
それと、仕事って怖いな、責任を取るってもっと怖いな、と思い知りました。
上司が
「一回落とし穴にはまったし もう大丈夫やろ」と笑ってくださったのが救いでした。

海原 (20代・女性・会社員)

●自分の組織の仕事が、あまりにも他の部署に知られておらず、しかも非常に低く評価されていることに愕然として、PRに懸命になっていた時期がありました。
少しは効果があったかな、と達成感を持った年末、お世話になった方への年賀状にそのことを書いたら、返事に
「大切なのは利用者の方を向くことです」
と書かれていました。
利用者をまったく見ていなかったわけではないけれど、本質はこっちなのだと改めて気付かされた、貴重な一言でした。

まお (30代・女性・公務員)

●みんなと一緒に、春に始めた就職活動。
しかし、自分が進みたい道
(芸術関係の裏方さん)は秋採用。
どうにも逃げているような後ろめたさを感じつつの就職活動でした。

そんな中で、ありがたいことに中小企業の社長面接まで進むことができたのです。

そして、社長とお話させていただく中で、私は自分の甘さと欠点をありありと突きつけられることになります。

まず社長に言われたのは、
「君は、笑顔で何でも聞いているけれど、 興味があることとないことでは 受け答えが変わる。
 少し見ていればすぐに分かるよ。」
ということ。

基本的に
「長女気質・事なかれ主義・その場しのぎ」な性格をはっきりと見透かされた瞬間でした。
それも初対面の社長に、わずが5分で。
恥ずかしさで顔が真っ赤になったことを今でも思い出します。

そして、最後に言われた言葉は、
「君を採用したい。
 だが、もし採用したら 他社の試験は受けないでもらいたい。
 うちは中小企業で、 1人の新人を育てるのに3年かける。
 君が途中で内定辞退した場合、 もう一度、採用試験をやり直す余裕もない。
 他に迷っていることがあるなら、 今ここではっきりと言ってもらいたい。
 その代わり、 秋になっても道が決まっていなかったら 連絡してきてもらいたい」
ということでした。

逃げていることも、やりたいことがあることも分かった上で、率直に語られる社長の言葉に、胸が詰まりました。

にゃんまげ (20代・女性・会社員)

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