第19回更新


僕は小さい頃(たぶん4、5歳くらい)、なぜか「お茶漬け」は自分が開発したものだと思い込んでいました。テレビで永谷園のお茶漬けのCMを観たとき「な、なんで知ってるねやろ‥‥」としばらく立ち尽くしたことを鮮明に憶えています。
(f)


だめだ、のっけからおかしい。立ち尽くすなよ、テレビの前で。少年。


私は母校の校歌の「ポプラははばたく」の歌詞を在学中から54歳になるまでずっと「僕らははばたく」と試合の応援の度に大声で歌ってました。誰にも気付かれなかったてほんまよかった。
(関学の星)


いや、その校歌は、まったく存じませんけどね、ずいぶん、長持ちさせましたね、その「かんつがい」。


オグシオのことをずっとアラブ系の男性サッカー選手だと思っていました。電車の中吊り広告で「オグシオ グラビア公開!」というあおりを見たときは大層驚いたものです。
(テニス部)


そして前を向いてミドルシュートーー!はじいた、はじいた、ナイスセーーーブ!まだある、まだある、危ない危ない、そしてそこにオグシオが走り込んできたー!あぶなーい! オグシオ、ヘッドーーー!


ノーベル賞はエントリーした人の中から選ばれるわけではないと聞いて、ノーベル化学賞とかは無理でも、ノーベル平和賞くらいならいい子にしてたらある日ひょっこり選ばれるかもしれないと思っていた。電話が鳴るとちょっとドキドキした。
(みそひともじ)


リーンリーンリーン‥‥ガチャ。
「はい、鈴木でございます」
「あ、鈴木さんのお宅ですか。お宅の、サチコちゃんがですねぇ、このたびノーベル平和賞に輝きまして」
「えっ! うちのサチコが!」
てなわけがあるかい。


クリスマスの歌われる「もろびとこぞりて」をずっと「モロビ」と「コゾリテ」という外人コンビだと思っていました。昨年のクリスマスに「諸人挙りて」と書くのだと知り衝撃のあまり旦那にその勘つがいを報告したところ、旦那は旦那でずっと「モロビト・コゾリテ!」という宗教上のお祈りフレーズ(「アーメン」的な)だと思っていたと私に告白してくれました。
(勘つがい夫婦)


「どうもどうもー!」
「はいはい、どうもー!」
「モロビでーす!」
「コゾリテでーす!」
「ふたり合わせて」
「モロビとコゾリテでーす!(股間のあたりでおかしな手つきをしながら)オーナメント!」
「よしなさいっ!」
言うてる場合か。


「マンネリ」を「ネンマリ」と間違っていました。中学3年くらいのとき、「あのマンガもうネンマリだよねー」と初めて会話で使って、間違いが発覚。「マンネリだよ!」と指摘されても、しばらく「ネンマリだよ!」と対抗していました。「ネンマリ」って言ったほうが「マンネリ」した感じがでてるよね、と今でも思っています。
(さわこ)


灯りをつけましょネンマリに。


その昔、お雛様はお供えした雛あられを夜のうちに食べるのだと信じていました。お雛様を飾っている間、朝起きるとまずお供えした雛あられがなくなっているのを確認して新しくあられを器に入れてお供えしていました。ときどき、お雛様のひざにひとつぶあられが落ちていたりして、そんなの見てしまった日には「やっぱりちゃんと食べてるんだ!」とさらに深く信じるようになっていきました。たぶん、小学校高学年くらいになったころ「お父さんが食べてたんだね」と、あるとき何となく気づいたのでした。
(母には本当にいろいろだまされた)


こういうのは「かんつがい」とはちょっと違うんじゃないかな。いいご両親だと思う。


2月って、毎年1日ずつ減っていっていつか無くなっちゃうんだと思ってた。
(2月生まれ)


それで二月は「氷月」と呼ばれるのです。違います。また次回ー。


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