望月計男(かずお)さんの 作品集が完成しました。

今年の5月、
謎の爺と、ふしぎな「どうぶつたち」
というコンテンツを連載しました。

ことし80歳になる望月計男さんというおじいさんの版画がたいへん素晴らしいので、インタビューさせていただいたんです。

望月さんご自身はプロとして活動してたわけではないのでインターネットで調べてもほとんど、ご本人の情報は出てきません。

でも、2013年に大田区の鵜の木にあるギャラリーでちいさな展覧会を開いたらその、なんともいえない魅力を持った
「どうぶつたち」の版画作品が若い人の間で、静かな話題となっていたのです。

僕自身も、知り合いのFacebookで望月さんのことを知り、さっそく展覧会に足を運んでみたら額装もせず、壁にペタペタはられている原画たちに、いっぺんに惹きつけられました。
(写真5枚目)

そして、偶然その場にいた望月さんにその場で、取材を申し込んだのですが
「こんなジジイよりも もっと若い人の話をきいてあげなよ」
と、断られてしまいました。

でも、そのあとも何だか諦めきれず、ギャラリーのオーナーに望月さんのご様子をことあるごとにうかがっていたのですが展覧会から1年以上たったあと、ようやくインタビューを受けてくださいました。

そして、原稿のチェックも終わり、ページデザインも完成してやっと、ようやく、明日公開だという日に望月さん急逝の報が、届きました。

インタビューでは望月さんが、どのような人で、どんな人生を歩み、どんな仕事をし、どんな作品を作ってきたかについて、いろいろとうかがっていました。

そうしたこともあってはからずも、最初で最後のインタビューとなった
「ほぼ日」の連載はレイアウトし直され、紙に印刷されて望月さん最初で最後の作品集の別冊付録となりました。

初版のみ、雰囲気たっぷりの特殊製本
「コデックス装」でできています。

初版分は、まだ在庫があるそうですが出版社でなくギャラリー「Hasu no hana」さんの自費出版なので、売り切れてしまった場合、重版できるのは来年になるとのこと。

売っている場所も、いまのところ
「Hasu no hana」さんのみ。

遠方の方は「Hasu no hana」の販売ページ
から、お申し込みできます。

もしよろしければ、ぜひ。

2015/08/25 13:40

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