2010/02/19
オリンピックのいい話。 (1/2)



明日は注目のフィギュアスケート男子シングル。
ジャパニーズメンズの一人、小塚くんを応援しています。
というのも、小塚くんのお父さんに大学の体育の授業でスケートを習ったんです。
小塚くんのお父さんは、日の丸手袋
(ご自身もグルノーブルオリンピックに出場されてます)
が似合うキュートでナイスなおじさまでした。
また、当時は某ホテルの支配人をされていて、最後は学生に「先生」ではなく、
「支配人!」と呼ばれていて、打ち上げ飲み会のときに、
「結婚式は、うちのホテルで披露宴を」なんてお茶目なことも言われていました。
というわけで、小塚くんはもう身内のようで、シニアの試合に出場するようになって、
「よくぞここまで大きくなったねぇ〜、えらいねぇ〜」とついつい目を細めてます。
なので、応援せずにはいられません!
がんばれ〜、小塚くん!
(でみすけ)

グルノーブルオリンピック!
ええと、1968年開催。



いまテレビ(アメリカ)で観たカナダの選手のお話を紹介したいと思います。
モーグルフリースタイル男子で一番になったカナダ人のアレックス・ボルドー選手は、脳性麻痺を患っている車いすで生活する兄がいて、一緒に慈しみ合って育ったそうです。
「10歳以降は歩くこともできないだろう、と言われた兄が、 28歳の今もなんとか歩けている。
 それを身近に見ていて、 俺の限界は‥‥なんて言うのもおこがましい。
 雨や雪で、これでも練習に行くのか?
 という躊躇も、兄のことを考えれば、すぐになくなる。
 練習に行くということが出来る自由。
 外に出ることさえままならないことに比べたら」
その兄の車いすを、今でも押して一緒に散歩に出るアレックス。
お兄さんは、アレックスが滑っているときは、身をのり出して、大絶叫して応援していました。
(しいたけ)

教えてくださって、どうもありがとうございます。


ウチの息子はアルペンスキーをやっています。
レースを応援しに行って、スタートした息子の姿がなかなか降りてこなくってドキドキしていると、下からパトロールの救助隊が上っていきました。
昨年のシーズンの半分は、ケガで棒に振りました。
あの降りてこない時間を思い出すと、今でも胸が締め付けられます。 きっと今、世界中で「転ぶなよ‥‥転ぶなよっ!」と身近な人の無事を祈る思いが充満しているのでしょうね。
でも、日本人選手が出ると、他の選手のちょっとした気の緩みをお願いしたくなるこの矛盾‥‥。
CMにもありましたが、順位より無事に滑り降りてくることを願っていた上村選手のお母さん。
その気持ち、本当に‥‥本当によくわかります。
どうぞ、皆さんご無事で。
(ひ)

うーん、これはだめだー。
何度読んでも、じんとする。



たった今、目覚ましテレビで女子スピードスケートの小平選手のペンダントに付いての秘話をやってました。
昨年夏の豪雨で被災し亡くなってしまった親友の女の子が大事にしていたものなのだとか‥‥。
もう朝から化粧しないといけないのに、涙が出て、止まりません‥‥。
どうか、神様、年若きあの子に2人分のメダルをお与えください‥‥。
(ぐらんま)

小平選手、23歳。
1000m、1500m、パシュートに出場予定。



米国東海岸でオリンピックを見ています。
フィギュアペアで見事優勝を決めた中国ペア趙&申ご夫婦ですが、彼らの演技前に、彼らを育て上げたコーチのご苦労が紹介されていました。
この方は、ご自身も中国ペア初代表として世界選手権に出場した方で、当時はコーチもおらず
「ひどい」演技で最下位に終わったそうです。
その後、世界レベルの代表を育てようと指導に専念されてきましたが、長年ご家族から離れて過ごす生活のため、ご子息の誕生にも立ち会えなかったし、久しぶりに再会した時、ご子息があまりに成長されていたので
「どの子が自分の子か見分けられなかった」
と涙ぐまれていました。
ご子息のお名前は、中国語で「far away」を意味するそうです。
(オレの眼にも涙)

そのコーチが育てたペアがとうとう、初の金メダル。


今日の夕刊に出ていた、長島選手の言葉。
「普段通りではなく、 五輪は五輪として臨みたい」。
(ワナ)

名言がぽろっぽろっとこぼれ出る。
それが、オリンピック。



女子3000、穂積、
「出るだけのオリンピックにしたくない」って、かっこいい。
(じゃっき)

いいですね。


女子モーグルの上村選手がコーチとのお話をインタビューされた時に、
「トレーニングを始めた時は、 正解は見えないんです。
 続けていくうちに、『あ、こういうことなんですね!』って 分かる瞬間が来るんです」
とおっしゃっていました。
何か劇的な展開の後の話でもないし、自然に出てきた言葉なのでしょうが、オリンピック中は、こういう
「うまく言えないけれど、 心をとんっと押しにくる言葉」が毎日いくつもいくつも出てきます。
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