2010/02/24
オリンピックの、いい話



大学時代、競技スキーをかじりました。
合宿では毎朝ポールを担いでリフトに乗って
(まとめて持つので結構重い)、コースを作って、それからそこをぐるぐる回って練習して‥‥というのを懐かしく思い出します。
試合では、山の上から下までの長いコースを降りてくるのですが、スピードを出すために前傾姿勢でずっと中腰の空気イス状態なので、山の中腹あたりからもう太ももがぷるぷるして、でも力抜けると足をとられてすぐコースアウトしちゃうから気を抜けなくて、なんとか持ちこたえてふらふらになりながらゴールして、しばらくへなへなーって足に力入らなくてろくに歩けないような状態になって‥‥。
オリンピックの選手は鍛えてるからこんなやわではないと思いますが、でもきっとゴール付近では太ももに蓄積した乳酸と戦っていると思います。
とくに、滑走順が後になればなるほど、前の選手たちが辿った跡がレールのような深い溝になってくるので、ちょっとでも足をとられるとバランスを崩して
「もっていかれる」ことになります。
かなりのスピードが出ていますから、ちょっとしたことで大転倒・大事故につながりかねません。
選手一人ひとりが無事に降りてくると、
「お疲れ様でした!無事でよかった!」と心から思います。
そして波をぬうようにポールをくぐりながら風のように雪山を滑り降りてくる世界トップレベルの選手のみなさんの滑りは、本当にかっこいいです。
みんなに、頑張って、気持よく降りてきてもらいたいです。
日本人としては、あわよくば、皆川選手が特に気持よく降りてきてくれるとより嬉しいですけどね。
(ころりん)

ずっと中腰! その姿勢であの速度!
当たり前のようにこなしていることのなかにびっくりするような「基本的なすごさ」があるんですねー。



高橋大輔選手が幼い頃、練習していたスケートリンクで夜遅く、お父さんに連れられて製氷作業を観たそうです。
「みんなの氷はこうやって作られるんだよ」と。
高橋選手は、長光コーチをはじめさまざまな人に支えられていたそうです。
その本当に核となる部分には、高橋選手でさえ忘れているかもしれないこういう記憶があり、そこから人を集める魅力が生まれたのかもしれないなぁ。
私もそういう親になりたいと思います。
(さきまま)

いいお話を、ありがとうございます!


カナダから5トンのメープルシロップという後日談のさらに後日談なんですが、ノルウェー在住の方のブログで同じお話を拝見しまして、5トンものメープルシロップを受け取ってさすがにちょっと困ったそうで、カナダ大使自らパンケーキを焼いて、ノルウェーの沿岸船でふるまったのだそうですよ。至れり尽くせりですねぇ、カナダの人々!
(うりぼう)

どこを切ってもいいなぁ、この話は。

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