2007.10.10
「バンドマンに広めたい!」フラワーカンパニーズ鈴木圭介さんの使い方 前編(1/3)
ある日、手帳クラブ宛てに
このようなメールが届きました。
フラワーカンパニーズというバンドの
鈴木圭介さんの手帳の使い方を見てみたいのです。
この前のライブで、
ライブのMC(※)の「こんにちわーーー!
フラワーカンパニーズです!」というMC台本を
すべてほぼ日手帳に書いているっていう話を
されていたそうです。
ぜひ、そのMC手帳を見てみたい!
もう、アルバムの特典に
その手帳のコピーを付けてくれるなら、いいのに!
というぐらい見たいのです。
圭介さんが自ら
みんなの使い方に応募してくれればいいのですが、
たぶんムリなので、
ぜひほぼ日からオファーしてもらえませんか?
(K)
※編集部註
MCとはライブやコンサートで
歌や演奏の間に入れるトークのことです。
こんなに熱いメールを送ってくださるファンがいて、
しかもライブでほぼ日手帳の話をしているなんて!
これはすぐにでもコンタクトをせねば!
ということで、
日本全国で年間100本以上のライブを行っている
フラワーカンパニーズのボーカル鈴木圭介さんに
手帳の話を伺ってきました。
バンドマンやボーカリストに広めたい手帳!
曲順やMC一字一句を体に染み込ませるんです。
[ ーー ]
はじめまして。
今日は、どうもありがとうございます!
[ 鈴木 ]
こちらこそ。
ぼく、パソコンとか、機械が全くだめなんで、
フラカン(フラワーカンパニーズの略)のページと
「ほぼ日」だけを見て、パソコンを消すんです。
「ほぼ日」を本で知って、
これはちょっとパソコン買わねばいかんなと思ったので、
パソコンは「ほぼ日」を見るために
買ったって言えるぐらいです。
ライブでも「ほぼ日手帳」を使っているっていう話は
よく言っていたんですね。
ほぼ日手帳はかなり使いやすいっていうことを
バンドマンやボーカリストに広めたいんですよ。
ボーカリストだったら、
「MCのことを全く考えてない」と口では言うけど
絶対考えると思うんです。
よっぽどMCがないバンドは別にして。
実際に使っている人も多いですし。
ライブハウスで何回か、言われましたもん。
「あれ、それ、俺も使ってるよ」って。
[ ーー ]
いきなりうれしいお話をありがとうございます!
噂のMC手帳、どのように使っているか
具体的に教えていただいてもいいですか。
[ 鈴木 ]
どのライブもなんですけど、
手帳には何を喋るかと、
その日のライブの曲順がばーっと書いてあるんです。
もう十八年もバンドをやってるくせに、
毎回「フラワーカンパニーズです」から
「京都・磔磔(たくたく・京都の老舗ライブハウス)、
元気ですか」と
こんなあおりまで書かないとダメなんですよ。
十八年もやってて、そこから書いてる人って
多分ぼくしかいないと思います。
挨拶なんて、わかるだろうっていう感じなんですけど、
でもね、やっぱね、体になじませることが大切なんです。
ライブはね、出だしが肝心なんですよ。
最初のMCが気持ちよくウケると、
もう気持ちがのってるんで
最後まで楽しくいけるんです。
こっちが楽しいムードで話してると
お客さんにもムードが伝わるものですよね。
ところがおっかなびっくりでやると、
お客さんも何かね、探りながら来るので、
最初ってものすごく肝心なんですよ。
それはやっぱね、出だしの、
「こんにちわー」からが大事。
そこはね、やっぱ書いておかないとダメなんです。
ライブは死ぬ程やってるし、
やり慣れてるはずなんですけど、
毎回、ギリギリまで悩みますね、MCは。
[ ーー ]
それはもう十八年前から変わらないんですか。
[ 鈴木 ]
変わらないですね。
十八年前‥‥昔の方がよっぽど考えてなかったです。
ここ十年ぐらいで
書かないと不安になるようになってきて、
すごく書くようになりましたね。
ライブの前の日までにある程度
なにを話してどんなオチにするかまで
全部考えて組み立てるんです。
ライブのときは楽屋で、
本番5分前まで開いて、復唱する。
(手帳を開きながら)こうやって、ほんとやるんですよ。
本番の時間になったら、
ちゃんとペンを、手帳にぐっと差し込んで
確実に閉めてからステージに行きます。
もしかしたら誰かが見るかもしれないじゃないですか。
ちょっとこれ、ガッカリするんじゃないかと、
オチまで全部書いてあるから(笑)。
だから開けっ放しでは絶対にヤバいですよね。
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