2006.12.11
<ココリコの田中直樹さん>「ほぼ日手帳」は僕の「元ネタ帳」です。(1/2)
ご存知、お笑いコンビ・ココリコの田中直樹さんも、
2006年版から「ほぼ日手帳」を使ってくださっています。
田中さんは、この手帳を、
どんなふうに使っているのでしょう?
「ほぼ日」乗組員の耳に入ってきた情報では、
田中さんは「ほぼ日手帳」の下の言葉を読むのが
とてもお好きだそうですが‥‥
[ ]
[ 田中 ]
僕は、「一気読み派」で、
まず、「ほぼ日手帳」を手にしたら、
手帳の下の言葉を
一気に365日分、読んでしまいます。
本を読むように、
この手帳を「読む」のが好きなんです。
一気に読み終わったら、
あとは、日々手帳を使いながら、
あらためて、その日ごとの言葉に出会うと、
「ああ、今日はこの言葉の日かあ」
なんて思ったりしてますね。
手帳とは関係ないのですが、
この間、人から聞いた話で、
1年365日の中で、ほんまに体調のいい日って、
3日しかないんですって。
あとの残りの日は、
「ちょっと疲れてるなあ」とか、
「風邪っぽいなあ」とか、
「肩こってるなあ」とか、
何かしらあったりするのですが、
年に3日だけ、そんなことも気にせず、
ひたすらゴキゲンにすごせるらしいんですよ。
僕、そういう話を聞いたりするのが好きなんですが、
この手帳も、そういう「へええ」っていうような言葉を
1日1個ずつ読めるのがうれしいんです。
[ ── ]
手帳の下の言葉の中で、
とくに、田中さんの心に残っている言葉はありますか?
[ 田中 ]
はい、あります。
今年の「ほぼ日手帳2006」の
1月9日のページに載っていた、
(註:「ほぼ日手帳2006 SPRING」は1月9日です)
萩本欽一さんの言葉、
『したくない仕事しか来ないんです。
でも、運は、そこにしかない。』
これ、最初に読んだとき、
めちゃくちゃいい言葉だなあと思いました。
若い頃の自分に教えてあげたい言葉です。
昔は、いまみたいにテレビの仕事もなくて、
劇場の舞台に立つ仕事ばかりでした。
週に5、6日、月に20日以上、
舞台に立っていました。
仕事がそれしかなくて、当時は
「なんや、劇場ばっかりかあ」
なんて思っていたのですが、
いま考えてみると、
舞台でやっていたネタもそうですし、
先輩がいて後輩がいて、さらに客演の人もいる、
そんな共演者との絡み方もそうですし、
いかに、そのときに足腰が鍛えられていたか、
心からそう思います。
いまやっている仕事には、
少なからず、若いときの舞台での経験が
生きているんです。
その当時は気づかなかったけれど、
たしかに、チャンスは、
そこにしかなかったんですよ。
[ ]
[ ── ]
田中さんはふだん、「ほぼ日手帳」を
持ち歩いていたりすることもあるんですか?
[ 田中 ]
はい。
「ほぼ日手帳」は文庫本の大きさだから、
カバンに入れて持ち歩いたりするのに、
ちょうどいいんですよね。
たとえば、DVD『ペルソネル活動』の
製作会議のときには、
「ほぼ日手帳」を持って行くことが多かったです。
そうすると、他にも持っている人がいたりして、
「この日の、この言葉がいい」
なんてお互い言い合ったりしてました。
持っている人どうしで、妙に会話が弾んだりするのも、
この手帳の面白いところですね。
[ ── ]
田中さんの「ほぼ日手帳」の中には、
おもにどういうことが書かれているのか、
教えてもらえますか?
[ 田中 ]
僕は、おもに、ネタ帳として使っています。
いや、もっと言うと、ネタのネタ、
「元ネタ帳」というのが正確ですね。
なんとなく頭に浮かんだことを
「ほぼ日手帳」に箇条書きで書いています。
「下北沢の古着屋さん」とか
「焼き鳥屋のおばあちゃん」とか
ただのメモとして書くようにしています。
それで、あとでネタを本格的に考えるときに、
手帳をペラペラめくって、
そういう単語みたいなメモが
ヒントというか、きっかけとなって
ネタとして形をつくっていきます。
たとえば、『ペルソネル活動』の中で、
携帯をなくした話があるのですが、
その場合、手帳には
「携帯をなくした話」というようなメモだけが
書いてあるんです。
僕にとっては、「ほぼ日手帳」に書いていることは、
「ネタの出発点」ですね。
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