【茉莉花茶】
じゃすみんちゃ、まつりかちゃ
[例文]
白石さんが島へ引っ越してきたのは高三の2学期だった。東京から来たにもかかわらず、彼女はすぐに周囲に溶け込んだ。背が高く、髪が細く、色が白かった。彼女は自己主張が少なく、ほとんど口をきかなかったが、その振る舞いはどこかしら洗練されていて、島育ちのクラスメートのなかにいる白石さんを見ると僕は中国茶における
じゃすみんちゃ
を連想したものだった。これは、彼女と僕と由起夫が過ごした半年間の物語である。
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