ほぼ日刊イトイ新聞

第3回「生活のたのしみ展」で発売します!

マジシャンの前田知洋さんと
ほぼ日のコラボ商品
『前田知洋トランプ(おさる増量バージョン)』が、
第3回「生活のたのしみ展」でデビューします! 
前田さんが愛用するトランプ
「タリホー サークルバック」をベースに、
裏面を「ほぼ日イエロー」にカラーチェンジ!
数字面には「耳の大きなおさる」が登場し、
遊んでよし、飾ってよしの、
すてきなトランプに仕上がりました。
今度の「たのしみ展」では、
会場でマジックを披露してくださる前田知洋さん。
ほぼ日での打ち合わせのタイミングで、
トランプの歴史のこと、たのしみ展のことなど、
すこしだけお話をおうかがいしました。
前田知洋さんについて

前田知洋(まえだ・ともひろ)

クロースアップ・マジシャン。
日本にクロースアップ・マジックを広めた第一人者。
歴代の総理大臣をはじめ、
世界中のセレブリティにマジックを披露し続けている。
著書に『知的な距離感』(かんき出版)
『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版)など。
公式サイト http://h3m.jp/maeda/

第3回: 似合う道具、似合わない道具

──
前田さんは、
主に「トランプマジック」しかやらない
とうかがいましたが、
それには何か理由があるんですか?
前田
人が使う道具って、
どうしても似合う似合わないがあります。

料理人に例えるなら、
「このフライパンを持ってる姿がいい」とか
「この包丁を持つ姿がかっこいい」とか、
そういうのってあると思うんです。
道具が似合っていれば、
その人の説得力も増すと思いますし。
──
なるほど。
前田
だから「自分に似合う道具はなんだろう」
と考えたときに、
「トランプを持ったときの姿」は、
自分でもけっこうイケてる気がしたんです(笑)。
──
それはご自身で鏡を見られて?
前田
たぶん、テレビだった気がします。
まだ若かったときに、
テレビでトランプのマジックをして、
あとからオンエアを見たんですが、
その姿が案外、悪くなかった。
──
あぁ、なるほど。
前田
道具が似合うかどうかというのは、
マジシャンにとっては、
けっこう大切なことなんです。
というのも、
世界中のマジシャンの中には、
すばらしい腕を持った人、
ものすごくハンサムな人、
斬新なマジックを発明する人など、
ものすごいマジシャンがいっぱいいます。
ぼくはプロのマジシャンとして、
その中に入って、
彼らと戦っていかないといけません。

そういう厳しい世界の中で、
「トランプを持つ自分」を想像したら、
すこしは戦えそうな気がしたんです。
もちろん根拠はないのですが、
ハトやハンカチといった道具では、
そんなイメージは持てなかったんです。
──
トランプという道具が、
セルフイメージを高めたわけですね。
前田
まさにそういう感じでしたね。
ぼくにとってトランプは、
サムライの刀と同じなんです。
トランプを持った状態じゃないと、
前田知洋として社会には認めてもらえない。
だから、トランプを持ってないと、
すこし落ち着かないときがあります(笑)。
──
逆に持っていると、力が湧いてくる?
前田
それもありますね。
ぼくの場合、トランプ1組あれば、
どこでも勝負ができますからね。
そういう意味では、
ほんと「サムライの刀」といっしょです。
刀を抜くことはめったにないけど、
常に持ち歩いているわけですから。
──
サムライの刀‥‥。
前田
ぼくは「居合」という武道をやるんですが、
居合道に「(刀の力は)鞘のうち」
という極意があります。
刀がいちばん強い状態というのは、
じつは鞘の中に納まってるときなんです。

つまり、刀を抜いちゃうと、
刀の力というのは半減してしまいます。
一度刀を抜いてしまうと、
あとはお互いに斬り合うしかない。
でも、刀が鞘にあるうちは、
相手の強さがまったくわからない。
そういう状態でトラブルが避けられれば、
誰も傷つきません。
本当の強さとは、そういうものだと思います。
マジックもやりすぎなければ、
失敗もしませんしね。
‥‥って、なんの話でしたっけ?
──
えっと‥‥トランプです(笑)。
前田
そうでした(笑)。
トランプの話に戻しましょう。
──
はい(笑)。
ひとつ聞いてみたかったのが、
前田さんは普段から
「タリホー」というブランドの
トランプを使っています。
他にもたくさんのトランプがあるのに、
なぜ「タリホー」なんですか?
前田
もう30年も前のことですが、
ハリウッドにあるマジックの殿堂
「マジックキャッスル」という場所で、
マジシャンとして出演していました。
──
たしか前田さんは、
その「マジックキャッスル」に
日本人最年少で出演されていたんですよね。
そのときから「タリホー」なんですか?
前田
そうなんです。
「マジックキャッスル」には、
毎晩世界中からたくさんの
クロースアップ・マジシャンがやってきます。
そこは劇場がいくつもあって、
お酒も振るまわれます。
なので、あっちこっちでマジックをしてると、
もうどれが自分のトランプなのか、
よくわからなくなるんです。
──
あぁ、なるほど。
前田
ただ、ぼくが使っていた
「タリホーのサークルバック」は、
その当時、だれも使っていなかった。
なので、どこかにトランプを忘れても、
「タリホーのサークルバックなら、
日本から来たマジシャンが使ってたよ」
ということで、
いつも自分のところに戻ってくるんです。
そういう理由もあって、
それからずっと愛用しています。
──
なぜ他のマジシャンはタリホーを
使わないんですか?
前田
うーん、なぜなんでしょうね。
他のマジシャンのことは、
ぼくにはよくわかりませんが、
タリホーには「トリックカードがない」
という理由もあります。
──
つまり、細工されたカードがない?
前田
そうなんです。
ぼくはそういうのをあまり使わないので、
どんなブランドでもいいんです。
タリホーは歴史がかなり古くて、
デザインが美しく、持ったときの感触もいい。
長年のパートナーなんですよ、
タリホーというトランプがね。

(つづきます)

2018-06-02-SAT

secret SARU rise!
前田知洋の
シークレット・
“サル”ライズは、
6月7日(木)と9日(土)
の2日間開催!

世界のセレブレティが愛した
前田知洋さんのクロースアップ・マジックは、
6月7日(木)と9日(土)の2日間のみ、
第3回「生活のたのしみ展」の会場内で
おたのしみいただけます。

当日、前田知洋さんが
会場のどこかに突然あらわれ、
マジックを披露するというおたのしみ。
手が伸ばせば届くような距離で、
前田さんのマジックを見られる、
またとないチャンスです。
もし前田さんを見かけたなら、
勇気を出して声をかけてみてくださいね。

開催日:
6月7日(木)と6月9日(土)の2日間。
場所:
第3回「生活のたのしみ展」会場のどこか。

数量限定販売!
「前田知洋トランプ
(おさる増量バージョン)」
6月7日(木)に
デビューします!

前田知洋さんとほぼ日のコラボ商品
『前田知洋トランプ(おさる増量バージョン)』は、
6月7日(木)から発売開始いたします。

前田さんが愛用するトランプ
「タリホー サークルバック」をベースに、
耳の大きなおさるがときどき登場する、
ほぼ日ファン必見の新商品です。
描かれたおさるの一部は、
アートディレクターの秋山具義さんに
特別に描き下ろしていただきました。

第3回「生活のたのしみ展」では、
「ほぼ日Supermarche」と
「ほぼ日20ッス」にて販売いたします。
「TOBICHI東京」「TOBICHI京都」でも、
順次取り扱い予定です。
(入荷状況は、各店舗にお問い合わせください)
販売価格は1080円(税込)。
「たのしみ展」の思い出の品として、
お友だちへのお土産としてもおすすめです。
ぜひお手にとってみてください。