ライフ・イズ・マジック

人生はマジックだ、なんて言い方そのものが怪しいでしょ。
ひょっとしたら、マジックってのは、
宗教の種かもしれないし、驚きの商品化かもしれないし、
人類最古の情報産業だったりもして。

軽い笑いもとれるし、ちょっと好かれたり嫌われたり、
ひとつの国をまるごとだまし取るようなこともできる。
いま、マジックを考えたり感じたりするのは、
なんだかとても大事な気がするんですよ。

おおげさな紹介はよしましょう。
マジック・ナポレオンズのパルト小石さんです。どうぞ!

ナポレオンズのHPは
http://www.tvland.co.jp/napoleons/
e-mail:napoleons@tvland.co.jp

栄養ドリンクはお早めに

楽屋で出番を待っていると、
相方が栄養ドリンクを飲み始めた。

「それって、効くの?」

すると相方、

「今日は早起きして飛行機で移動だろ。
 気づかないところで体力を消耗してるんだよ。
 だから、栄養補給しとかないと」

飲んで当然、
飲んで良いマジックを見せなくっちゃ、
それがプロ、みたいな口調で言う。

言葉の裏に、

「お前は適当でいいよな。
 疲れて呂律が回らなくても滑舌わるくても、
 全然気にしないもんな」

相方の本音が隠れているような。

仕方ない、私も栄養ドリンクを飲むとするか。

楽屋裏の店に行って栄養ドリンクをゲットし、
楽屋に戻り、
ボトルのスクリューキャップを開けようとした。

開かない‥‥。

さっきハンドクリームを塗ったからか、
指先が滑って力が入らないのだ。

ハンカチを手に巻いて開けようとするのだが、
やはり滑って開かない。

相方はガハハと大笑いしつつ、

「あのねぇ、お前は疲れて、
 キャップを開ける力もなくなってるんだよ。

 仕方ない、そのキャップを開けるための
 栄養ドリンクを買って飲んで、
 それで力をつけてキャップを開けて、
 そのドリンクを飲むんだね」

ドアが開いて、スタッフさんが、

「ナポレオンズさん、出番です」

しょうがない、今日は脱力系で行くか。
まぁ、いつもそうなんだけど、ふふふ、へへへ。

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