『豆炭とパソコン』のひとり旅。 |
第1回 「80代からのインターネット入門」。 「ほぼ日」愛読者の皆さんには きっと懐かしいコンテンツではないでしょうか。 そう、去年6月から今年1月にかけて 「ほぼ日」に連載された人気企画のひとつです。 その「80代〜」が、なんと 『豆炭とパソコン』というタイトルの単行本に姿を変え、 10月20日に発売される運びとなりました。 一体どんな経緯があって、この本が出来上がったのか? もちろんそこには糸井さんを始めとする制作スタッフの いろいろな思惑や試行錯誤があったわけですが、 そこらへんの裏事情やら、今なら笑える苦労話やらを、 「せっかくだから『ほぼ日』で連載してみよう!」 という糸井さんの指令により、 この本の編集を担当させていただいた私ことマルイが ちょっとだけ綴ることになりました。 しばらくの間、よかったらお付き合いください。 それでは先ず『豆炭とパソコン』はどんな本なのか? というあたりからお話を始めましょう。 ご承知の方も多いと思いますが、 この本の元になった「80代〜」というコンテンツは、 糸井さんが前橋在住の「母A」 (=幼少の頃、ご両親の離婚で別れて以来、 ほとんど会うことがなかった実の母)に ある日iMACを送り、 その「母A」とメール交換が できるようになるまでのお話を、 パソコンの指南役「南波先生」のレポートと 糸井さんのコメントという形で連載したものです。 (「80代〜」の連載原稿は 「ストックルーム」でいつでも読むことができます。) そして単行本『豆炭とパソコン』は、 糸井さんが「80代〜」という連載を通じて感じたことを、 さまざまなエピソードを交えながら綴った読み物です。 したがって、この本は 「80代〜」を単に丸写しした本でもなければ、 「これさえ読めばインターネットができるようになる」 といった実用書の類でもありません、念のため。 そんなわけで、パソコンやインターネットに とりたてて興味があるわけじゃないんだ、という人にも 案外興味を持って読んでいただけるのではないか と思います。 さていよいよ、その本がどんなふうに作られていったか、 というお話に入るわけですが、 それは次回から始めることにいたしましょう。 |
2000-10-19-THU
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