第2回
「『80代からのインターネット入門』を
本にしませんか?」
一面識もない糸井さん宛に、
そんな唐突なメールを送ったのは去年の7月のことです。
私はそれ以前に、糸井さんと
仕事をご一緒したこともなければ、
特に顔見知りというわけでもありませんでした。
にもかかわらず、私をそこまで駆り立てたのは
一体何だったのでしょうか。
実を言えば、私はそのメールを出す前日の昼休みまで
「ほぼ日」の存在すら知りませんでした。
会社のパソコンで「何か面白いサイトはないかしらん」と
ネット上をうろうろしていたところ、
イッセー尾形さんのホームページを見つけ、
そこからのリンクで
たまたま「ほぼ日」に辿り着いたのです。
早速コンテンツのチェックを始めた私の目に
飛び込んで来たのは、
「80代からのインターネット入門」
というあまりにも意表を突いたタイトルでした。
「年配の方にこそパソコンは必要だ」という考え方も
今となっては「有りだなぁ」と思いますが、
「80代とインターネットの関係」なんて
とりたてて想像したこともなかった当時の私にとっては、
この組み合わせはかなり衝撃的でした。
もう、ほとんどヒトメボレ、
運命の赤い糸を直感したのです。
で、いざ読み始めてみると、とにかく素直に面白い!
息子である糸井さんの思惑に、
「母A」ことミーちゃんが、楽しそうに乗っかって、
初めてのiMACに少し戸惑いながらも
元気に前向きに取り組んでいる姿は、
感動的ですらありました。
パソコン初心者ならいかにもつまずきそうなポイントに、
ミーちゃんが心得たように引っかかってしまうのも
レッスンレポートとして上出来でした。(失礼!)
さらに、
iMACを教えてくれる優しい「南波先生」をはじめ、
ミーちゃんに起こった事件を
一緒になって楽しむ娘さんやお隣さん、
そして母の奮闘ぶりを温かく見守る息子・糸井さんと、
なかなか味のある役者も揃っています。
何より、ほぼリアルタイムの連載レポートとあって
これからどうなっていくのか、というワクワク感が
たまらなく魅力的でした。
これは、いける!
本にしよう!
こうなったら先ずは糸井さんに打診だ!
私は元来、どちらかというと
慎重にコトを進めるタイプの編集者なのに、
その日に限って、どうしてこうも勢いよく
面識もない著名人にメールを出すことが出来たのか、
今もってよくわかりません。
とにかく「ほぼ日」を見つけた翌日、私は、
あの「イトイシゲサト」にメールを出したのでした。
そして、それが「本を作る」という
長い旅の始まりでした。
darlingです。つまりは著者の糸井重里です。
まっ先に、お伝えします。
もちろん読者プレゼントのお知らせに決まってますよね。
この『豆炭とパソコン』(世界文化社・刊/1400円)
読者プレゼントいたします。
まだまるいさんと話し合ってもいないけれど、
30冊を、30名の方々に差し上げます。
いやだと言われても著者サイン入りにします。
『豆炭とパソコン』
糸井重里著
1400円
世界文化社
ISBN: 4-418-00520-X
欲しい方は、mametan@1101.com
まで、住所・氏名・電話番号を書いて、 メールで応募してください。
必ずメールの件名欄に
『豆炭とパソコン』と記してくださいね。
締め切りは10月20日(金曜日)の5時まで。
当選発表は、このページでやります。
外れた方は、10月20日から書店で発売中なので、
ぜひ買って下さい。 |