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チョコレートに踏み込むと、
どうしようもなくなる気がして
なんとなく避けて参りました。
奥が深いじゃないですか‥‥
どの菓子もそうでしょうけれど。
チーズケーキはチーズケーキの、
バニラアイスはバニラアイスの、
煎餅は煎餅の奥深さがあるものだとは思います。
が、チョコレートは‥‥入ったら、
抜けられなくないですか?
そんな前置きはどうでもいいかもしれません。
要は、本当に好きなのです。チョコレート。
あまり回数は書いてきませんでしたが、
冷蔵庫にチョコレートが無かったことは
物心ついてから、ありません。
(物心つく頃は自分で買えなかったのですが、
父親が無類のチョコ好きで
子供に取られないように(!)冷蔵庫以外に、
自分の枕元の雑誌の下に隠しておりました。)
彼の遺伝子を濃く受けたワタクシは、一番の好物が桃で、
二番めにチョコレートが来る有様です。
ここまで好きだと、かえって書きにくくなるというか、
食べるのもチビチビ特別な折になってくるのですね。
そういえば、父もケチでした‥‥。
チョコレートと同じくらいチョコレートケーキは、
この世に無くてはならない物ですが、
何かにつけ買ってきては食べてしまうのが
ホテルニューグランドのコーヒーショップ、
「ザ・カフェ」のチョコロールです。
プチガトーくらい小さなチョコロールケーキです。
チョコレート生地のロールケーキに
バタークリームが巻き込んであって、
チョコレートで表面をコーティングしてあります。
シンプルこの上ないと言えばないチョコケーキです。
ただ、この小ささ、このコク
(苦いわけでも高級を醸し出すわけでもなく
裏切らずにチョコ! って感じの)、
このオーソドックスさが
子供の頃からず〜っと変わらない魅力です。
両親がここで結婚式を挙げたとかいう
数十年前からの変わらない味を
ひたすら喜んで買い続ける子供というのも、
前回の“墓参りか菓子を買いにか分からない”のと同様
どうかと思いつつ、やっぱりおいしいので書きました。
ただ、基本的なことを今さら申しますと、
通というかグルメというか
舌が肥えてるわけじゃないので、
チョコレートでも苦いのは苦手なのです。
チョコレートケーキにココアパウダーがかけてあるものは
チョコごと剥がして食べます‥‥。
そんな奴にチョコ云々と言ってほしくない──
と思われるやもしれませんが、
このチョコロールケーキは、そんな通じゃないけど
チョコ好きも病みつかせる何とも言えないコク、
チョコそのままの味です。
あ〜、雨だなぁ(梅雨だから当たり前ですが)
などと思いながら、
空を見上げつつ、家の中でチョコをかじってるのも、
なぜかいいですよね♪
では。
わたなべ まり |
2006-07-07-FRI |
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