Le salon de Marie マリーな部屋

「パンがないのだったら、ケーキを食べればいいのに。」と、
マリー・アントワネットは言ったのだそうだ。
どうせ、そういう話はよくできたウソなのだろうが、
ケーキがパンのかわりになると思っているマリーの気持ちが、
もひとつよくわからない。
ぼくは、ケーキを食べて腹をふくらませることなんて、したくない。
マリーはどうかしている。

しかし、とんでもなくお菓子が好きな人間というのは、
ほんとうにいる。ぼくは、そういう人を、ひとり知っている。
しかも、マリーという名である。日本人だ。
彼女は言った。
「わたしは、パンも食べるし、ケーキも食べる」
なんのこっちゃ?

そのマリーは、お菓子のことを語るときと、
お菓子を食べているときだけ
ほんとうに真剣な表情をみせる。怖い。
悪いひとじゃないのだろうが、怖いのはほんとうだ。

そんなマリーが、
「いま、ぜったいにたべるべきお菓子はこれだ!」と
ほんとうに真剣に語るのが、ここ。
「マリーの部屋」なのだ。
わたなべ まり プロフィール
illusttarion koharu

ちいさな、ちいさなメリークリスマス。

クリスマスシーズンに
とっておきの
かわいらしいお菓子を。



世界のお祝い菓子をあつかう専門店の
クリスマスボックスです。


金色のリボンをといて、真っ赤な箱をあけると。。。



いろんな国の
クッキーやヌガーが、こんなふうに!


フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、スペインと
親指のつめくらいのちいさなお菓子たちが
それぞれの個性で、彩り豊かに
まもなく訪れるクリスマスをお祝いしているみたいです。



それにしても、繊細で、丁寧なつくりで
どれも、かわいらしくて。


スペインのポルボロンというクッキーは
口のなかで溶ける前に
3回、「ポルボロン」と唱えると
幸せになれるとか。


ほんとにちっちゃなクッキーなので、
ぽんと口に入れたら、かなり早めに
できれば早口言葉みたいに唱えると叶うかも!


真っ白なリースのような輪郭の真ん中に
赤いフランボワーズジャムのリンツァークッキーは、
ドイツの菓子職人が、 オーストリアの女性と結婚して誕生した
リンツァートルテのクッキー版だそうです。


こんなふうに
それぞれについての短い説明もついていて
ひとつひとつのちいさなお菓子に
伝統と、物語と、愛しんできた人たちの温もりが
つまっていることが伝わってきます。


いろんなところで戦火がやまない今年ですが、
だれもが、あたたかなクリスマスを迎えられる時が
必ずきますよう、心から願いつつ。


メリークリスマス。


わたなべ まり

75kgのスヌーの鼻先だと、
こんなにちいさなお菓子なのです。
一瞬でぺろっと飲みこまれないように、気をつけないと。。。



boutique où je l'ai acheté 今回、買ったお店

今回のお菓子は、
世界各国のお祝いのお菓子の専門店
「La Fête」(ラ・フェット)による
「世界のお祝いX'masクッキーBOX」です。
金のリボンを巻いた真っ赤な箱には、
世界のクリスマスに食べられる伝統的なクッキーと、
定番人気の焼菓子のミニサイズが入っています。

それぞれのお菓子は‥‥。

【ブールドネージュ】
フランス。雪の玉の意味。

【ツィムトシュテルネ】
ドイツ。ツィムトはシナモン、シュテルネは星。

【ポルボロン】
スペイン・アンダルシア地方。
名前は「ほろほろと崩れる」の意味があるそう。

【バーチディダーマ】
イタリア。「貴婦人のキス」とも呼ばれています。

【トゥローネ】
イタリア。古代ローマ時代から作られていたそう。

【キプフェル】
ドイツ、オーストリア。三日月の意味です。

【リンツァークッキー】
オーストリア・リンツ地方のもの。

【エトワール ミニョン】
フランス・ボルドー地方。エトワールは星の意味です。

【リースクッキー】
アーモンドの生地でつくったクリスマスリース。

【スペキュロス】
ベルギー。サンタクロースのモデルとなったと言われ、
サンニコラを祭った記念日に食べられます。

‥‥とのこと。いずれもミニチュアサイズで、
とってもかわいいんですよ。


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