CAKE

 
 
大文字あんみつ☆


夏の終わりに、今年最後の夏らしい話を。
なんて言いながら、少々、前のことなのですが。

京都の糸井さん宅に大文字の送り火の日に行って参りました。
ブイヨンも一緒の
贅沢かつ、のんびりとした夏の一日となりました。
玄関の右上の隅に、
小さい青蛙がいたのにはビビりました。

行きの新幹線の中でヒナコ姐さんからメールが来て、
「夕食のお漬け物がないから、
 京都駅で何か好きなものを買ってきてくださいな〜」
とのこと、漬け物は無類に好きなワタクシ、
伊勢丹ふくめ京都駅周辺の食品街を歩くのは何より嬉しくて
いそいそと試食しながら見て回りました。

茄子、瓜、柴漬け、夏野菜の取り合わせなど
モロモロ選んでタクシーの乗ろうとしたんですが、
やっぱり向いてしまったんですね。足が。
菓子売り場に。
おみやげに(といっても自分で食べる分も含め)、
黒糖かりんとうと焼き菓子詰め合わせをすでに地元から
持って来ていた私としては、せっかくの京都、
ここで和菓子を見なければ、
ゆくゆく後悔も残るだろう‥‥と物色いたしました。

さずがに大文字当日とあって、
関連の菓子が並んでました。
その日限りというと、
ついどれも買いたい衝動に駆られつつ、
結局、大文字の“大”が赤い寒天で入ってる
竹筒入りのあんみつを人数分、買い込んで向かいました。
正確に言うと、それだけじゃなく、
翌日に帰る自宅分にも大文字の五文字の入った焼き菓子
(以前ここでも書かせていただいた鶴屋吉信の
 “つばらつばら”に五文字の焼き印がついたもの)
を選んで、相当な荷物になりながら、
向かった次第です。



近くを少し散歩して、早めの夕食に鱧しゃぶを囲み、
「そろそろ点火か!?」という頃には窓際に並び、
堪能致しました。京都の夏の夜。
終わってからも、軒先で線香花火をして、
三奈ちゃんの「熱闘!甲子園」も観て、
デザートにはみやげのあんみつと
『和久でん』さんからの「無花果ゼリー」をいただいて
熟睡しました。
(無花果ゼリーについては、次回、是非)

こういう夏の日を
もしかしたら生涯、忘れないのかもしれませんね。
そろそろ赤とんぼが飛び交う頃、
公立の生徒さんはもう二学期でしょうけれど、
どうか穏やかで楽しい夏の名残りを。

わたなべ まり



マンガ=紫野美穂

 

夏‥‥終わった感じですよね。

大文字焼き‥‥マリーとは別口で
私も堪能してきました。
私にとって大文字焼きは
小さい頃から夏の締めくくりとなる
大きな行事でして
お盆の時期に戻ってこられたご先祖さまが
送り火と共に?頼りに?戻っていかれるという
なんとも切ない、お別れの瞬間なのです。

またまたマリーから頂いた
大文字の”大”が赤い寒天で入ってる
竹筒入りのあんみつを家族でよばれながら
京都での夏を締めくくらせて頂きました。
改めて‥‥何なんですが‥‥
なんかお菓子って良いですね。

(オオスミ)

 


2006-09-22-FRI