梅雨が開けると一気に“夏”の日差しになりますね。
当たり前かもしれないですけれど。
“夏来にけらし──”と言っていた頃も、
夏はこんなふうに
ぱんっと幕を落としたみたいに
やってきてたのでしょうか。
前回、
「親戚付き合いをしているので頻繁に出すのも──」
なんて書いたのですが、また「えの木てい」登場です。
編集部への差し入れ用にチェリーサンドを
いそいそ買いに行って、見つけてしまった次第です。
商品開発が得意なオーナーが言うには、
元町のジャーマンベーカリーに
昔あったのを復活させたかったそうです。
そういえば、小さい頃たべたような。
ジャーマンベーカリーは
なくなってしまって随分たちますが。
なくなってしまったけど懐かしい
元町のお店は結構あって、
オーダーシャツの若松屋さんとか、
ステーキのシェルブルーとか。
せめて品物だけでも、どこかで復活してくれたら‥‥
という思いには共感します。
以前、馬車道の入り口に
「珈琲屋」という小さなハンバーガー屋があって、
えの木てい現オーナーのお父さんがやってた店でした。
カウンターだけの船室みたいな店で、
ハンバーガーはシンプルだけど
凄くおいしくて、閉店してからも
問い合わせはかなりあったようです。
(現オーナーのお父さんが
「珈琲屋」を、お母さんが「えの木てい」を
やってたことになります。)
このハンバーガーも少し前から、
えの木ていで復活させたらしいです。
と言っても専門店じゃない上に、
お菓子同様、手作りなのは全く変わらないので、
出来る時ばかりじゃないかもしれませんが。
懐かしい味に、ふいに再会できるって
何だかいいものですね。
いろんな景色や匂いを、水紋が広がっていくように
思い出します。
暑い盛りになりますが、良い夏を。
わたなべ まり |