二十四節気のことばの響きはとても好きですが、
なかでも、白露や寒露はとりわけ綺麗ですよね。
どことなく、おいしそうな感じもしますし。
秋ですね。
風の音にぞおどろかれぬる、と学生の頃に習った歌を
今更、実感したりします。
そういえば、百人一首のなかでも
白露に風の吹き敷く秋の野は
つらぬきとめぬ玉ぞ散りける
という歌はきれいだな~と書き留めたのを思い出します。
(書き留めてる時点で、
全首覚える気がないのがバレますが)
秋の野に吹く風に、草や葉に宿った露がぱらぱらと
小さな玉になって散る様子が見えるようで、
ひんやり涼しい空気や露をおびた草の香りまで
感じられるような気がしました。
そんなふうに詠まれた頃から、
もう何度めぐる秋になるのか、
今年も月は変わらず冴え冴えとしてきて、
来月の仲秋にむけて
少しずつ仕度を始めてるようにも見える秋初月です。
なので、団子です。
三鷹の深大寺は、大学が近かったせいもあって
時々ふらっと行ってみたくなります。
湧水があり、緑も濃く深くて、このくらいの時期には
日暮しの声が境内といわず、蕎麦屋といわず響いていて
夏を惜しむ気持ちに沁みます。
深大寺といえば江戸の昔から知られる蕎麦どころ、
といえば、蕎麦団子も格別です♪
先日は、一休庵という蕎麦屋の店先で焼いてた
あつあつの蕎麦団子にみたらしをからめたのを
散歩のともにいただきました。
蕎麦団子なので、上新粉や白玉粉だけでつくった
普通のみたらし団子より、みたらしの餡を取ると
蕎麦色の(灰色みたいな)お団子です。
みたらしの他にも、胡麻がありました。
一本づつ食べようかどうしようか、
店先で悩みましたが、我慢して次回の楽しみにしました。
蕎麦がきにも近いような、ほわっとした柔らかさでした。
もうすぐ、葉が色づいてきますね。
良い初秋を。
わたなべ まり |