かねてから行きたいと思っていた
美術展に行ってきました。
どちらかというと出不精と言いましょうか、
もっと正確に言うと家にいるのが好きなので、
何か観たくなって計画して出掛けて行くことは、
まず、そんなにないのです。
家で菓子などつまみながら本を読んだり、
もしくは何もしていないのが至福なので、
(かなりスケールは小さいのですが‥‥)
そんな時間だけ抽出してたらこの部屋になって、
気づいたら10年以上になっていた次第なのは
だいたいお察しの通りです。
考えてみたら、菓子以外のモノがこうして映ったこと、
ないんじゃないか‥‥? とわれながら驚きつつ
(やや引きつつ)、
美術展のパンフです。
20代の頃から好きな銅版画家の山本容子さんの
これまでを振り返る大きな展覧会で、
名前の通りワンダーランドでした。
映画は2時間ほどの間だけ
異次元に連れて行ってくれたり、
遊園地は時間をあっという間に経たせるような
魔法を持ってたり、
魅力的な場所はさまざまありますが、
美術展覧会というのは、限りなく静かなのに
視覚からダイレクトに脳や思考を刺激されるような、
現実なのに幻想的な不思議な空間ですね。
展覧会の余韻に出口の売り場で本を買ったりしながら
珍しく「お菓子ないかな~」と
思わずに辞せた場所でした。
ただ、車で10分ほどのところに
山本容子さんの作品が
大きなステンドグラスになって飾られている
鉄道博物館があると聞き、
この性分でまた来る可能性はなかなか乏しいので
行ってみました。
全面の窓に差し込む光が、
いろんな綺麗な色に生まれ変わって
影を落としている美しさに見とれながら‥‥
ここでは最後の売り場で
菓子をみつけてしまいました。
さすが、鉄道博物館です。
この“さすが”の使い方が合ってるかは分かりませんが、
新幹線が菓子になっていて、
ものすごく長細いバームクーヘンが
1本入っていたので素朴にビックリしました。
こだま0系とN700系と大きく張り紙がしてありましたが、
「そういえば以前の新幹線の目は丸くて可愛かったな~、
今はカモノハシみたいだよな~」
くらいしか分からないワタシとしては、
なかなか感想が湧きにくい菓子でもありました。
おいしかったですけどね。
GWはすごい人出になるのでしょうけれど、
いらっしゃる場合は、どうかお気をつけて。
たのしいゴールデンウィークを♪
わたなべ まり |