少しづつ、春になってきましたね。

水仙や沈丁花の花が開きかけていたり、
山桜の赤い芽が小さく顔を出してたり、
つぐみが姿を見せるようになったり。

３月１１日から、もう数週。
震災から一年が経った日には
いろんな催しや特別番組が組まれて、
改めてまたあの時を思い出しながら、
この一年を振り返られた方も多いかと思います。
（ほぼ日の“311なにしてる？”の映像で
　私は「お墓参りをする」と答えていたのですが、
　お墓参りは10日に繰り上げて、その日は急遽、
　「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の西條先生のイベントに
　参加してきました。
　ふんばってこられた西條先生が
　ホロリとなさっている様子で
　見ているこちらにもその言葉と
　大貫妙子さんの歌が沁みました。
　‥‥細かいことなんですが、一応訂正でした。m(_ _)m）

一年が経つ日にいろいろなことを考えるのは、
とても貴重なことと実感しつつ‥‥仕事柄でしょうか、
一つの節目に振り返る習慣に対して
どこかで小さな不安というか、
ささやかな抵抗を感じたりもしていました。
1／365日が強調されると、
どうしても364／365のその他の日が
希薄になってしまうのは避けられないので。

うまく言えないのですが、
例えば“光と影”は反対語というより、
光がなければ影ができないという意味では
ペアというか対というか、
そんな関係ですよね。
だから、何かを強調するほどに
他が薄れてしまうのは当然なのですが、
震災や復興に関しては、３月１１日以外を
“その他の日”にならないようにできれば、と。
ほんとうは、全部に対して、そうなんですけれどね。

そんなふうな話をしながら、
ここで出来るのは東北のおいしい菓子を
載せてみたりすることなのですが。

小さくて手頃で、
ぽんぽんと３つくらい食べてしまいます。
まだまだ風は冷たいですが、
どうか良い春をお迎えください。

わたなべ　まり