旅の香りの東京駅舎最中と利休饅頭

最近、めずらしく旅をしたりしています。
日帰りだったりするのですけど。
(それは旅なのか? と言われそうですよね。スミマセン。
 本人にとっては旅な感じなのです‥‥。)

何度も、“旅はちょっと苦手”のような書き方をしていて、
それは充分自覚してて、
しかも本質はそんなに今も変わっていないのですが、
結構、楽しんでいる自分がいます♪

仕事で地方を訪ねて、
ドライブしながらいろんな所をまわったりしていると
思いがけない景色や、思いがけない会話や、
思いがけない菓子にも巡り会います。
ワサワサと早朝に出かけて、
同じ空港から夜の便で帰ってくるだけでも、
「あ!」と思うような、
すごく可愛い菓子に空港で出会ったりします。

こんなに小さい饅頭は知りませんでした‥‥。

昨今、おちょぼ口なんて表現はあまり聞きませんが、
どんなに小さな可愛らしい口でも、
まるまる一個いける大きさです。
山口県宇部市の利休饅頭は、
茶会の時に出された饅頭を利休さんが
とても気に入ったという由来の茶菓子だとか。
それにしても、可愛らしい‥‥。

どうでもいいことなんですけど、
お茶会で出たのは、一個だったのかな?
お茶会だから、もちろんお抹茶の受けなわけで、
一個で足りたのかな? と
余計な心配までしたくなるほど可愛いサイズです。

空の便では羽田、新幹線では品川駅や東京駅や新横浜駅を
利用するわけですが、ターミナルの空気感というのは
なんだか特別でいいですよねぇ。
ワクワクするというか。
出張などでしょっちゅう使われる方には、
そこまで特別な感慨はないかもしれませんが、
アナウンスの響き方とか
独特の匂いとか人の足の速さとか
──旅につながるいろいろな要素がギュッと
詰まってる場所ですよね。

最近、あたらしくなったらしい東京駅で、
駅の形をした最中をみつけました。
(“らしい”と伝聞形なのは、
 そんなこんなで利用してるくせに
 いつも中ばかり見ていて外側はまだなのです。)

可愛らしくて、食べやすいそうです。
長細いから。

これから年の瀬にかけて、もっと人の行き来が激しくなって
もっと色んな想いが人知れず
行き交ったりするのでしょうね、
それぞれのターミナルで。

急に寒くなってきて、
あっという間に冬の入り口を通り過ぎて
冬本番になりかけてる感じです。
風邪などには、お気をつけて。

わたなべ まり

 

風月堂、吹上堂、その他

2012-11-28-WED