特にクリスマス限定じゃないけれど、
とても伝統のある菓子を。

近づいてきましたね、
クリスマス。

この時期は洋菓子も和菓子もいっせいに色とりどりになって
何を買おうか、迷いますよね。
どうしようかなぁ〜と見て回りながら、
今年はこれにしました。

とくに華やかな品ではないのですが、おいしいですよね、
リンツァートルテ。
特にクリスマスの時期に
限った菓子ではないようですけれど、
なにせ17世紀の料理本にすでに載っている
世界で最も古いトルテとか。
350年前のバロック時代に
レシピは広まったそうです。。。

オーストリアのリンツ地方の菓子ですが、
豊かなバターの味とラズベリージャムの香り、
シナモンやナツメグ、グローブを入れてるものもあって、
どっしりとした、どこか温かみのある味わいです。

外が寒くなるこの時期には、あったかい飲み物と
素朴でしっかりした菓子が恋しくなります。
でも、聖者のクッキーは、あたまから齧るのがいいのか
足から齧るのがいいのか‥‥
ま、どっちも違いはないんですけど。
鳩サブレーとか鯛やきに近い躊躇を一瞬、おぼえます。

これは‥‥パンです。
そういえば、ダーリンイトイさんが
この部屋の紹介のところに
パンと菓子の話を書いてくださってますけど、
確かにそうです。。。
もういい歳ですが、
パンと菓子の区別はそんなについてません。
そんな話をしたこともないのに、
10年以上も前に見抜いてた
ダーリンイトイさんはすごいなぁ、と思う年の瀬。
あ、パン⇔菓子パン⇔菓子と、
おおざっぱにこうなってることはわかりますが、
その線引きは野菜と果物、ご飯とおこわ、
吸い物と味噌汁よりも個人的にはわかりにくい。。。
そんな感じです。

クリスマスから、かなり離れましたけれど、
よいクリスマスと、楽しい冬休みを。

来年も、菓子(とパンも含む)を楽しみながら集めつつ、
食べつつ、載せますね。
今年いっぱいの感謝をこめて、
どうか、よいお年をお迎えください。

わたなべ まり

 

noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)

2012-12-08-SAT