夏の終わりのスイカ飴

まだまだ暑いですが、
どことなく夏の終わりの気配も漂いはじめました。

夕方間近の風の匂いとか、
薄く引いたような雲の形とか、
蝉しぐれのなかの日暮しの声とか。

スイカがそのまま小さくなったような
塩スイカ飴を見つけました。
そういえば、ここであんまり飴を書いたことは
なかったですよね。
でも、手軽に糖分や塩分補給できたり、気分転換できたり、
小粒で働き者な印象は菓子のなかでも随一かも。
子どものころは、何かの折に大人がポケットから1個
取りだして握らせてくれる飴玉が、
なんだか無性に嬉しかったものです。

ほんものと並ぶと、こんな感じです。
あ、でも普通のスイカの横だと芥子つぶみたいなので、
小玉スイカと並べてみました。

ちっちゃいのに、ちゃんとスイカの眉目形なところが
健気にも生意気にも可愛らしいような。
スイカ。塩。蝉のこえ。昼にはしぼんじゃう朝顔。遣り水。
今年の夏も、もうすぐ逝ってしまいますね。

あ、そういえば、こんな飴もありました。

富士山飴。
なんだか、響きもめでたい感じです。



こんなに暑かった夏も、
あと数週間すると幻だったみたいに遠く感じて、
秋が深まってゆくのかなぁ。
そしていつしか、
富士山はうっすら白く雪化粧をまとうんですよね。
まだまだ気が早いですけれど。

過ぎゆく夏を惜しみつつ、
最後の夏風邪などには気をつけて、
良い晩夏を。

 

わたなべ まり

 

2013-08-28-WED