新春のしかどら

2015年が明けました。
うららかな良いお正月を過ごされたでしょうか。

年をまたいで見守ってくれた鏡餅も
そろそろ水に戻し、カピカピになったのをやわらかくして
おしるこにする頃。
未年もゆっくり、日常がはじまった感じがします。

しかどらです。
羊のかわいい菓子が旬の今、
鹿で始まるのも何なのですが。
そういえば干支自体に入ってないですしね、なぜか。

先日、奈良に行った時にみつけて、
可愛さに思わず買ってしまいました。

つぶらな鹿の瞳と、奈良の山々のなだらかな稜線と。
年の初めに、万葉の閑やかな香りも良いかなぁと
思いまして。
あと、なんとなくポップでキッチュな感もしませんか。
年の初めが、パッと明るくなるような。。。

3色、はいっていて
カフェオレ、いちご、ラムレーズンと、
個性的といえば個性的。
蒸しパンっぽい生地がふわふわしていて
軽~く食べられます。
どら焼きのどっしり感というより、
“萩の月”的ふわふわ感といった感じでしょうか。

しかし、やっぱりバンビの刷り込みは大きいですよね。
無条件に可愛いですもん、子鹿。
全国的という以上に多分、世界的に。
しかも世代を越えて。
また奈良に行ったら、買っちゃうだろうなぁ~と
今から自分の行動が想像できます。。。

あ、あとこのしかどらの売上げの一部は
奈良の鹿たちのために寄付されるそうです。
(正確には「奈良の鹿愛護会」に。)
人の言葉を発さない生き物たちと、
うまく折り合って穏やかに暮らしていけたら‥‥と
願ってやみません。
人に優しくできるのも、生き物全体に優しくできるのも
法律上は別でも、気持ちの上では地続きですしね。

鹿の回になりましたけど、
ひつじの今年がどうか良い年となりますよう、
心から祈りつつ。。。

 

                      わたなべ まり

 

菓匠 千壽庵吉宗 奈良本店

(しかどらはこちら)

 

2015-01-07-WED