エーデルワイスのクリスマス

気づけば、クリスマスまであと数日。

そういえば、
あと何日? なんて数えてた頃もあったなぁ‥‥
なんて、遥かに思い出すくらい
大人になってからの年末はバタバタしますよね。

そして、そういえばその頃は
お菓子の入った缶が特別に素敵な感じがして
食べ終わったあとも取って置いたりしてました。
拾った貝とか、きれいな石とか、お菓子のおまけとか入れて
引き出しの奥の方にしまったり。

菓子界の父と言われるような方にお目にかかって
お話をうかがう機会に恵まれて、
「おかし」というものに対して、
小さい頃から自然に感じてた
ふわっと嬉しい感覚や、
ちょっと憧れるような特別感を
じわ〜っと思い出しました。

いや、ほぼ毎日なんか食べてるから
思い出すも何もないのですけどね。
でも、「はい、おやつね」なんて
ケーキやクッキーが乗ってるお皿を出された時の
高揚感っぽい嬉しさを思い出したのですよね。

なんていうんでしょう、
こたつやテーブルにあるみかんを
自分で取って食べるのとはわけが違って、
「おやつ」って出されたものだけの
特別感があったんですよね。
でも、そんな機会は意外と少なかったのですけれどね、
うちの習慣としては。

このクッキー缶は、菓子界の父と言われるその御大が
まだ日本に洋菓子が根付いていない頃、
お菓子が好きという情熱ひとつで小さな店を出し、
言葉じゃ表せないくらいの色んな波乱を乗り越えて
これだけ日本の洋菓子のレベルがやっと高くなった今、
その原点の店の名前で出した菓子だそうです。

とてもシンプルで、どこか懐かしい味がします。
まだ洋菓子を買うという行為も定着していなくて
なかなか客足が伸びず、
いよいよ店を畳まなければ‥‥となった日、
店にあった菓子を全部、ご近所に配って回ったとか。
今日で店は閉めるけれど、これまでご近所には本当に
お世話になったから何とかお礼をしなくてはと
丁寧に頭を下げて挨拶して回った翌日‥‥
おいしかったから、何とか買いたいのだけれど、
というお客さんが列を作って、
閉めた店の前に来てくれた
そうです。
そんなよく出来た話はドラマでも作らないだろう
なんてなるのだろうけど、
実話の方があるんですよね、人間界って。

エーデルワイス。
この花も、歌も、可愛らしいですよね。
スイス、オーストリアの国花で、
歌は映画「サウンド・オブ・ミュージック」のために
作られた名曲。
すでに日本語で歌うための歌詞もありますが、
もともとの英語の歌詞を直訳すると

エーデルワイス
毎朝、君は僕にあいさつしてくれる
小さくて、白くて、清らかで、明るくて
僕に会うことを喜んでくれているみたい
雪の花よ、どうか君が健やかに育ち、咲いてくれますように
ずっと育ち続け、咲いてくれますように
そして、永遠にこの祖国を祝福してくれますように

こんな感じでしょうか。
う〜ん、素敵な歌詞。

クリスマスですから、チョコレートケーキを
ド〜ンっていうのも魅力的ですよね。
このままでもおいしいけど、
ここにたっぷりクリームを添えるとか♪
なんなら、小さいろうそくを立ててみるとか♪♪

あったかい紅茶かココア、カフェオレとかあれば
言うことありません。
あ、もちろんお酒でも。

そういえば(今日は、そういえば続きですけど)
エーデルワイスの歌が好きだった父に、
母はよく歌ってました。
シンプルな歌だから、歌いやすかったんでしょうね。
でもね、シンプルなものほど、沁みる。。。
そんなことを思う年末です。

毎年、大晦日にも更新したいなぁーーと思いながら、
バタバタしてて、お正月になっちゃいます。
今年もお節や掃除や、仕事の片付けでてんやわんや
なんだろうなぁ‥‥
なんて先に謝りつつ、
多分、次回はお正月明けくらいになりそうなので、
みなさま、今年もありがとうございました。
どうか、良いお年をお迎えくださいますよう。


わたなべ まり

 

 

エーデルワイス
https://www.edelweiss.co.jp/

2016-12-21-WED