チョコレートですよね。
もちろん。
日本のバレンタインデーでは、
チョコの年間消費量の2割くらいが消費される
なんて話もあるそうです。
すごい‥‥。
年間消費量がどのくらいなのかわからないけど、
すごい感じは伝わってきますよね。
それに、
ひとくちにチョコレートと言っても、
そのひと粒へのこだわりや情熱、探求には
計り知れないものがあるのだなぁ‥‥
と実感するこの季節。
もちろん、歴史の中にも、
そんな逸話は散りばめられているのですね。
1779年6月のある日、
マリー・アントワネットは、
新しい調合薬を持って訪ねてきた王室薬剤師に
「薬が苦くて飲めない‥‥」と、こぼして
故郷ウィーンで飲んでいたホットチョコレートが
おいしかったことを話したとか。
そこで王室薬剤師は、
チョコレートに薬を包み込む案を考え、
丸い金貨のような薄〜い形の
チョコレートを作り出したところ、
(オブラート感覚でしょうか)
王妃はその形から「古金貨」を意味する
「ピストル」と名づけた──
とされるのが、このチョコレートだそうです。
マリー・アントワネットが薬を飲めるようにと考案した
この貴族出身の王室薬剤師は、
フランス革命後の1800年、
パリ左岸に自らの名前を店名にしたチョコレート店を開いて
それが、パリで最も歴史を持つショコラティエとして
今に至るというわけですから、歴史の重みを感じます。
ダーリンイトイさんが、
この部屋のプロローグ? といいますか、導入? で、
マリー・アントワネットの逸話を挽いてくださってますが、
(マリーという音つながりだけなご縁なのに恐縮至極‥‥
と思っておりますが。)
その「パンがなければ〜〜」に劣らず、
「薬が苦くて飲めない‥‥」も、さすが! な感じで、
なんか、いいなぁと思った次第です。
フランス王家ゆかりのチョコときたら、
やっぱり、イギリス王室でしょうか。
ハートのユニオンジャックの可愛さも然ることながら、
こちらも由緒正しきチョコだとか。
1875年、当時の皇太子エドワード7世に招かれた
パリのショコラティエとイギリスのマダムが創業した
チョコレート屋さんで、もちろん英国王室御用達。
現在もエリザベス女王のために
バッキング宮殿に献上され続けている
チョコレートだそうです。
エリザベス女王といえば、先日、即位65周年の
サファイアジュビリーを迎えられたばかり、
イギリスの歴代君主として最長の在位期間、
現在の全世界の君主の中でも最長とのこと。
25歳で即位して以来、女王が接してきた
イギリス首相は12人、ローマ教皇は7人、
アメリカ大統領は1月に就任したトランプ大統領を
入れて13人と聞くと、そのすごさを改めて実感します。
クッキー缶も人気なわけです。
話がクッキーに逸れて、しかも長くなってきたので、
チョコに戻しつつ、今年の収穫をざっとご報告しますと、
青いネコがトレードマークのチョコレート。
フランス北部の海沿いの街で1912年に開かれた
Au Chat Bleu(オ シャ ブルー)というお店は
今ではパリにも支店を持つとか。
可愛くて、ちょこっと差し上げるには最適かと。
日本初上陸だそうですが、
今度会えるのは来年になるのかな?
フレデリック・カッセルのミルフィーユチョコです。
チョコなのですが、
ミルフィーユのようなサクサクとした食感が新鮮♪
軽い食感なのですが、チョコの濃厚さも活かされてる分、
チョコ好き派もミルフィーユ好き派も
満足できる味わいかも。
ミルフィーユが、
チョコのひと粒くらいに小っちゃくなっちゃった
ミニチュア感が可愛いです。
なんとなく楽しくなりそうなワーゲンの缶ケースチョコ。
缶の絵の中にたたずむ鹿やうさぎに惹かれます。
続いて、ムーミン。
缶チョコは、食べたあとの缶ねらいな部分がありますが、
こちらは中身のパッケージも素敵です。
缶をパカッと開けると、ニョロニョロがずらっと‥‥。
バレンタインに本気でドキドキする世代向け、
かつ本命向けにお薦めはしにくいかもしれないけど、
缶を開けたときの眺めは好きです。
あ、ミィもいます。
手塚治虫さんは、永遠ですよね。
ユニコのバッグの中に、エンゼルチョコが
ふたつ入ってます。
ジャングル大帝のチョコもあったら、
必ず買っちゃってただろうなぁ〜と思うと、
数百円でも散財しなくてよかったのかな、
なんてケチなことも頭をよぎったり。
毎年、ついつい自分用に財布の紐を
いつになく緩めてることを反省はしてるのです。
ゴーフルショコラもありました。
スタバに常時、コーヒークリームやチョコクリームが
あればいいのに‥‥と願う身としては、
ゴーフルにも通年でショコラがあればいいのに‥‥と
ナチュラルに願います。
そして、
懐かしくないですか?
森永のハイクラウンです。
確か、フラワーフェアリーのカードがおまけで入っていて、
チョコも好きだし、カードもほしくて、
たまに買ってもらえると、
ものすごく嬉しかったチョコレート。
それが、復刻版として
しかも3枚入だったチョコが
9枚入りの豪華版となって登場していました。
昭和39年(1964年)に売り出されてるので、
もう50年以上の貫禄をまとったチョコ、
これから50年後も、そのままの味とパッケージで
愛されててほしいなぁと思ったり。
一気に並べましたが、
バレンタインにもらったチョコを
殿方はどのくらいで消費するものなのでしょうね。
自分用に買ったチョコを
これからじっくりいただくとすると、
女子的にも、ほんとのチョコレート月間は
これからなのかもしれないですよね。
寒さ厳しい折、チョコを食す素敵なひとときを。
そして、素敵なバレンタインを。 わたなべ まり |