バレンタインに、ゴジラを。

今年も梅が香り、水仙が咲き、
沈丁花の蕾もふくらんできたなぁと思ったら、
もうバレンタインですね。

年明けから2月半ばのバレンタインデーまで、
なんだか早いような気が、しませんか?
う〜ん‥‥もしかしたら、
ネットでチョコを注文するように
なったからかもしれません。
ネットだと1月初旬くらいから
バレンタイン商戦スタート、
デパートのフェアよりも
2週間ほど先駆ける形だからでしょうか、
以前より、チョコレートに気持ちが行くのが
前倒しされてるような。
いきおい、自宅の冷蔵庫に保管されるチョコの数も
多くなってるような。
こうして、知らない間に
季節のリズムや生活習慣も
変わっていったりするのでしょうねぇ。

それは置いといて、
なんだか、ゴジラチョコが
バレンタインを席巻しているような気配です。



全購入は大変なので、いくつか見てみることにして、
まずは、こちらから。





缶を開けると、小さいゴジラが3匹。
いや、3頭? 3体?
一説によると、小型の恐竜は「匹」で
大型のものは「頭」、
模型や骨格標本は「体」で数えるようなのですが、
ん? 
そもそも、ゴジラって恐竜の数え方でいいのでしたっけ?
っていうか、恐竜をベースにした怪獣なんでしたっけ?
と思って調べたところ、
(調べたじゃなく、ストレートに言えばWikiによりますと)

 東宝映画として出現したゴジラの最初の異名は
 「水爆大怪獣(すいばくだいかいじゅう)」

映画が公開された1954年当時、社会問題となっていた
ビキニ環礁の核実験に着想を得て制作されたから、
この名前なのですね。
なるほど。
身長50メートル(でかい!)の怪獣ゴジラは、
人間にとって恐怖の対象であると同時に
「核の落とし子」として描かれ、
人間が生み出した核兵器によって現れた怪獣が、
人間の手で葬り去られる
という人間の身勝手さを表現された作品だった、と。
うーん‥‥60年以上経った今も、
あらためて考えさせられる気も。



で、ゴジラはのちに一般的に
「怪獣王」と呼ばれるようになって
国外では「King of Monsters」
ラドン、モスラと並んで「東宝三大怪獣」と呼ばれる、と。
ふむふむ。
その姿は、直立した姿で描かれた
2足歩行恐竜の復元図に似ていて、
デザインは第1作の脚本に基き、
「水棲爬虫類から陸上哺乳類に進化途中の巨大生物」と
設定された、とも。

え? 爬虫類って哺乳類に進化するんでしたっけ? と
ここでまた調べ始めようとしたら、教科書レベルでも
「以前は、哺乳類は爬虫類から進化したと説明していたが、
近年の研究成果から、哺乳類と爬虫類は
別物であるという考えが主流」だとか。
この“主流”っていう表記もクセモノですよねぇ、
また覆らないとも限らないし。
でも、これ以上は確実に難しい域に突入しそうなので
ゴジラに戻りますと、



ゴジラの足跡の残る箱を開けたら‥‥



小さくて可愛いゴジラが、9こ。
(もう、数え方は「こ」にしました)

これ、ミニラじゃないのかな? と思ったら、
ミニラとは完全に顔が違うので、
ゴジラをちっちゃくしたチョコなんですね。



しかも、背びれがファンシーな。

ん? 「背びれ」で合ってる‥‥?と思って調べたら、
恐竜の場合、「帆」という呼び方をするみたいです。
これも一説によると、帆には血管が集まっていて、
寒くなるとこの部分に太陽熱を吸収して体温を上げ、
逆に体温が上がり過ぎると、
帆をはためかせて熱を放出するとか。
他にも、ラクダみたいに
脂肪を蓄える役割を持つという説も。
すごいな、恐竜。

ただ、これまで知られている中で最も高さのある帆を誇った
(1.8メートルの帆だったらしい‥‥)
水棲のスピノサウルスの研究では、
帆の部分にそこまでの血管も脂肪もなく
ぴったりとして皮膚に覆われていたと考えられることから、
ライバルへの警告とか
交尾を誘う役割を持っていたのではないか、と。



だから、ピンクとかブルーの帆にした?
ってわけじゃないと思いますが、
そういえば、有名なステゴザウルスとか
剣竜類といわれる恐竜は、
背中から尾っぽにかけて並んでる背びれみたいのを
「骨板」っていうらしいんですよね。
これも役割は威嚇っぽいようですが、
単なる飾りという説も。
とにかく、恐竜はわからない部分がたくさんあるだけに
永遠のロマン。
よくわかってないわたしみたいなのが、
足を踏み入れるには深遠すぎて、くらくらします。

で、ゴジラでしたね。





一番、好きなのは、これでしょうか。
ゴジラが壊した板チョコ、だそうです。
たしかに、チョコのゴジラが板チョコに足跡を残しながら、
破壊活動の真っ最中。



板チョコをゴジラが食べてる?
って感じがしなくもないですが、
ゴジラ、結構リアルです。

リアルというと、



‥‥こわくないですか?
箱を開けてみると、こんな感じです。





「シン・ゴジラ」で話題をさらった
「第2形態」だそうです。
公開された時、物議を醸しましたものね。
これがゴジラか!? って。
チョコになると、余計にこわい気がするのは
わたしだけでしょうか。



こうなってくると、バレンタインに
好きな人にチョコで告白みたいな目的は、
ほぼ形骸化してくる感じなのでしょうか。
ものすごくシン・ゴジラ好きな人にだけ特化すれば
有効な告白っぽくなるかもしれないですけど。

あ、ゴジラが下に敷いてる紙は、
ゴジラの構造解析図のデザインだそうです。
やっぱりシン・ゴジラ命な方には効きそうです。



リアルなつながりで言いますと、
結構、大きな箱で、ずっしりしてます。

中には‥‥



樹々をはるか眼下に見下ろしながら歩く、ダイナソーが。
皮膚のツヤ感とか、開けた口から見える歯の鋭さとか、
強靭そうな筋肉の盛り上がりとか、なかなかです。

立体的に陰影をつけてみると‥‥



このような迫力。
もうちょっと、寄ってみると‥‥



もう、いいですか。
そうですね。
バレンタインのはずが、リアルを追い始めたら
止まらなくなってしまいました。

最後にバレンタインなので、
チョコらしいチョコを。
(あ、ゴジラとかダイナソーがチョコらしくないと
言ってるわけじゃなくて。)





バリバリ食べる板チョコ、おいしいですよね〜。



プレーンもいいけど、
ナッツがぎっしり入ってたり、
フルーツが混ざってたり。
やっぱり、バレンタイン万歳と実感する今日この頃。

素敵なバレンタインを♥

わたなべ まり



 

2018-02-14-WED



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