|
||
あけまして おめでとうございます。 年が変わると、 つい昨日だった去年を遠く感じるもの。 でも、不測つづきの昨年にかぎっては、 そう簡単に遠くなってくれないような感覚の年初です。 おだやかな年明けを 迎えられていることを願いつつ。。。 それでも時間は、 どの年も平等な速さで刻まれていくので、 気を取り直して、 2021年のはじめ、まずは風神雷神図を。 ご存じ、 尾形光琳の「風神雷神図」です。 いや、風神雷神缶のゴーフルです。 側面の絵では、 右の緑の缶が、雷神さま。 左の赤い缶が、風神さま。 風を司る風神は、 背中にかついだ風袋から風を吹き出して風雨をもたらし、 雷を司る雷神は、 小さな太鼓を連ねた雷太鼓を背負っていて、 両手にもったバチで叩いて稲妻や雷鳴を起こす と言われています。 真上から見てみると、 緑の缶に、風神さま 赤の缶に、雷神さまの全体像が。 風神雷神図といえば、 江戸時代、俵屋宗達の最高傑作とされる屏風絵(国宝)が まっさきに浮かぶでしょうか。 その100年ほどのちに、 尾形光琳が、その絵を忠実に倣って描いたものが 国立博物館に収蔵されている重要文化財。 この缶のもと絵です。 宗達と光琳、少しの違い、というか、 光琳が意図して変えたのは 風神さま、雷神さまの目線だそうです。 宗達の風神雷神は、 ふたりとも下界を見下ろしているのに対して、 光琳の神さまたちは、 お互いを見るように視線が交差しているとか。 100年経って、より仲よくなったような。 そういえば、 教科書に出てきた写実的な鬼とか餓鬼は ちょっと怖くて、直視できなかった記憶がありますけど、 この風神さま雷神さまは、 よくよく見ると、憎めないお顔立ちという気も。 なんとなく、見慣れたのかな。 開けてみると、 いつものプティゴーフルと、チョコクランチが! 風神さまがゴーフルで、 雷神さまがチョコクランチですね。 ゴーフルは最高です。 わたしが生まれる前年に他界した 祖父の大好物だったらしく、 祖母の家に行くと、いつもゴーフルが置いてありました。 むろん、ゴーフル好きに育つわけです。孫のわたしも。 前回のクリスマスには 祖母が甘いもの好きだったと書きましたけれど、 祖父も負けないくらい 甘いものに目がなかったということは、 どうやったって、わたしは甘いもの好きに生まれる 宿命だったのですね。 年初から、ほぼどうでもいいわたくしごとですけれど。 なにを言いたいかというと、 甘いものばかり、嬉しそうに綴りつづけるこの部屋は、 今年も、きっと変わらない、 いや、変われないと思うのです。 きびしい事態、つらい状況がつづくと、 なにを見ても気が滅入ることは、 わたしもよくあります。しょっちゅうといっていいほど。 だから、こんな能天気なことばかり書いてていいのかな。。。 読んでくださる方を 嫌な気分にさせてしまうのじゃないかな。。。と はばかられる思いもあります。 でも。。。 やっぱり、ずっと食べているのですよね、 日々、甘いものを。 落ち込んだときも、不安でしかたないときも、 さんざん凹んだあと、気づくと冷蔵庫から チョコをつまんでる自分がいたり。 そのうちに、ま、いいか、と 気を取りなおして歩きだすといった生態です。 立ち直ったから食べるのか、 食べたから立ち直るのかは、不明ですけど、 甘いものが、なにかの糸口になってるのは わたしの場合、真実です。 だから、 甘いものをつまむと だれしも、ちょこっと元気になれる、なんて もちろん、一概には言えないのですけど、 おいしいものの話をしないでいるのも もったいないし、たのしくですよね、きっと。 食べることと眠ることは、生きることの基本。 こんなモットーのこの部屋と 無理なく、おつきあいいただけましたら、 こころから嬉しく思っています。 そういや、なにがあっても ここでは懲りずに、ずっと菓子の話をしてるなぁーと なかば、あきれつつ、 今年も、この部屋をよろしくお願いいたします。 風神雷神が、 今年は今年の良い風を巻き起こしてくれますよう。 なにより、 みなさまにとって、良い年となりますよう! わたなべ まり
|
2021-01-01-FRI
|
|