春立つ頃の、くるみクッキー

寒さもひとしお、
あたたかいミルクティーと
くるみクッキーなど、いかがでしょう。



このくるみクッキー、
すこし大きめのマグの横でも
十分な存在感。
手のひらくらいのサイズで
厚みも、こんもりとしています。





そして、味わいが
とても素朴なのですよね。

ほろほろとこぼれそうな食感で
さほど甘くなくて
きざんだくるみの味が
そのまま伝わってきます。





芸術的に薄くてパリッとしたクッキーとか、
見ためが洗練されてて
可愛らしく小ぶりなクッキーの方が
どっちかというと、
もてはやされる昨今かもしれないけれど、
寒い冬の日には、
こんなふうにどっしりと素朴なあじわいが
気持ちまであっためてくれそうな気がします。



なんて、いかにも
このクッキーをよく知ってるような
言い方をしましたけれど、
売ってるお店には、まだ行ってみたことがないんです。

軽井沢の柏倉製菓さんという
50年近く、地元で愛されている和菓子屋さんだとか。



友だちが、年に一度
名物の花豆おこわとともに送ってくれるのが
このくるみクッキーで、
お取り寄せなどでない地元密着の風合いが
なんとも、うれしいのですよね。

包みも、こんなふうにシンプルで
まったく印刷もされていないのが
微笑ましく。





なんの制約も遠慮もなく、
いつか店頭に行って
おこわとか、和菓子とか、クッキーとか
あれこれ迷いながら、
選んでみる日を想像したりしています。





今日は、節分、
季節を分ける日。
今年の冬も極まって、明日は立春、
もう、春が立つ日なんですね。



難儀な年が続いていますが、
今年もなんとか明けたなぁ。。。と思っていたら、
もう、そろそろ梅が香ったり、水仙が開いたり、
ここそこに小さな春の気配が。





どうか、よい節分、立春を。

遠隔でお見舞いを伝え合うのが
2年も3年も続いてしまうと、
それ自体に慣れてしまいそうですけれど、
難儀や試練は、
乗り越えられる人のもとに来るといいますよね。
みんなで耐えたこの時期が
きっとこれからの糧になることを信じつつ、
冬の終わり、あらためて、どうかご自愛ください。

ちょっと甘いものと
あたたかな飲み物で
少しずつ訪れる春を祝して。


わたなべ まり





 

2022-02-03-THU

柏倉製菓

豆富本舗

伊藤軒



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