6月の梅雨に時期に、ぜひーーー
と思っていたのですけれど、
もう梅雨明けです。
早い。。。
季節に追いつけなかった
お詫びとともに
今年の梅雨のなごりの青梅を。
![](IMAGES/20220704/B1030445.jpg)
和菓子です。
ん?
ほんものの梅の実じゃない?と
思われませんでした?
もしかして。
![](IMAGES/20220704/B1030439.jpg)
和菓子なんです。
梅雨時の定番、生菓子でつくる青い梅の実。
こうして並べると、
なんとも、かわいいですよね。
ほんものの青い梅は
食べちゃいけないと言われるけれど、
和菓子の青梅は
姿かたちも、風情も、そのままに
かわいらしくて、おいしくて。
それにしても
青梅そのものにみえる和菓子を
つくりだしてしまうのは、
まさに匠の技としか言えません。
丸みをおびたかたちに仕上げるのも
一本のへらをつかいながら
すべて、手作業だそうです。
![](IMAGES/20220704/L1050230.jpg)
近くでみると、
梅の実のうぶ毛まで感じられそうな。
夏の訪れを告げる
青梅のあのよい香りが漂ってきそうな。
ぷっくらとした丸いかたちや
すがすがしい色合いや
あまずっぱい香りは
梅雨のうっとうしさまで
ちょっと和らげてくれるような気がします。
見ためだけじゃ、もちろんなくて
おいしいんですよね、
これが。
なかは、きめ細かなこし餡、
そと側は、もちっとした生地で
できています。
![](IMAGES/20220704/L1050233.jpg)
練りきりの青梅も多いようですけれど、
渋谷は富ヶ谷、みさきやさんの青梅は、
ういろう菓子。
もちっとした食感にくわえて
すこしだけ透き通るような
青梅の実そのままの感触がきわだつのは
わらび粉も入っているからかもしれません。
大福みたいな、餅!という重たさより
どことなく軽いというか、
なんとなくぷるっとしていて
食感からも初夏を感じられそうな
ひとつぶです。
そういえば、
青い梅を食べちゃいけないのは
息苦しくなったり、めまいがするからだそうですが、
どうしてそうなるかというと、
その原因となる物質が種や果肉に含まれているため。
じゃあ、なんでそんな物質が
青梅に含まれているかというと、
種を守るためだそうです。
![](IMAGES/20220704/L1050269.jpg)
なるほど、納得。。。
ぷっくらとまぁるくて、きれいな色をしていて
丸かじりしたら、
いかにもおいしそうな青梅は、
みずから種を守る術として必須なのでしょうね。
ただ、ひとつぶに含まれるその物質の量は
ごくわずかなので、
子どもでも、100個くらい食べないと
体への影響はでないとのことです。
(ほっ。)
梅の実が大きくなってくるにつれて
種も育って、固くなってくると
もうそこまで種を守らなくてもよくなるから
その物質はだんだんと分解されるとか。
梅干しにしたり、
梅酒に漬けたりすると
さらに分解されて、おいしく、安心に
口にすることができるとのこと。
ひとつ、ひとつ、わけがある
自然のなりたちは、
あらためて、すごいなぁと
再認識させてくれる小さな青い実です。
強烈な暑さとともに
一気に夏がはじまりましたけれど、
また、戻り梅雨のような雨も
少しは期待できるのかな。
さわやかな梅雨明けと、
よい夏を。
わたなべ まり
追伸:
お店の名前を「みさきや」さんと
記したのですけれど、
包み紙には、ひらがなで印刷してあって
箱には「岬屋」と漢字の表記が。
どっちがいいのかな。
今度、お邪魔したときにうかがってみますね。
(次回は、栗の季節かな。今から、楽しみ。。。)
あ、でも「どっちが正しいのかな?」と
常々思ってしまうのは
職業病(病気はおおげさですよね、症状といいますか)
みたいなところも、恐らくありまして。
場合によっては、
どちらもありなのじゃないかな〜
と、思ったりする昨今です。
台風も近づいているとか。
どうか、お気をつけて。
![](IMAGES/20220704/B1030434.jpg)
![](IMAGES/20220704/L1050264.jpg)
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