エギナ島は、ギリシャの首都アテネから一番近い小さな島です。そんなに美しい島とは思わないのですが、小型の高速船で45分くらいで着いてしまうので、お手軽に島気分を味わえます。海水浴をしておいしいシーフードを食べて、エギナ島の特産品のピスタチオを買って帰るだけで、充実した日帰り旅行ができます。遺跡や修道院を訪れる楽しみもありますよ。この絵は、そのエギナ島のメインビーチである「AGIA MARINA(アギア・マリーナ)」を描いたものです。ここは1960年代に栄えたらしく、色褪せたビーチパラソルや、くたびれたホテルの建物が、かつての栄光を思わせます。ちょっと足を伸ばすと、ペルディカという小さな港町があって、そこにシーフードレストランが4~5軒連なっています。そこで食べた皿一杯のウニが、なんともおいしかった思い出があります。調子に乗ってウニスパゲティまで注文したのですが、トマトソース味で、これまたとってもおいしかったような。ギリシャでウニが食べられるのは夏の間だけ。扱っているレストランも限られており、しかも日によって、あったりなかったりします。そんなわけであんなにウニを食べたのは、後にも先にもそのときだけなので、だいぶ記憶が美化されているかもしれません。あやふやな私の思い出を確かめたい方は、ギリシャにお越しの際にぜひ行ってみてはいかがでしょうか?升ノ内朝子
2016-10-18