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Greetings from Greece ギリシャからのおたより。Greetings from Greece ギリシャからのおたより。

「アネモネの丘」

アネモネの語源はギリシャ語で「風」を意味する
「アネモス」から来ており、またギリシャ神話の中でも
美少年アドニスが命を落とした時に流した血より
この花が現れたという伝説があります。
春の風によって咲き、
次に吹く風によって儚く散っていく短命な花。
そんなロマンチックな花を一面に描いた今回の絵は、
ギリシャの架空の島、アノニモ島の風景です。

こちらの景色のモデルとなっているのは
アナフィという40km2ほどの小さな島です。
中心となる街は標高260mの崖の上に位置し、
その頂きにある城塞を取り囲むように
エーゲ海特有の白壁丸天井の家々が
まるで積み木のように建てられています。

アナフィは船でしか行けない、
なかなかアクセスしにくい島ですが、
実はこの島の建築がアテネのど真ん中、
アクロポリスの麓で見ることができます。
というのも19世紀にギリシャが独立して
アテネが首都となった時、
王宮を改装するのに集められた
職人の中にアナフィ島民がおり、
アクロポリス麓の岩の多い急な斜面を選んで家を建て、
そのまま移住したというわけです。
その地区の名はアナフィオティカと言われ、
アテネにいながらちょっとした島気分を
味わうことができます。

かくいう私もアナフィにはまだ行ったことがなく、
アナフィオティカにはギリシャに来て間もない頃、
友人に連れて行ってもらいました。
アテネの一等地にこんな感じのところが?
と思ったのを覚えています。
斜面続きで登るのは一苦労ですが、
アテネ滞在時間に余裕のある方は、
小さなアナフィを見つけに
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
升ノ内朝子

2019-04-27

乗組員フジタのひとことギリシャメモ

この絵のように、いまの季節(春)の
ギリシャは、野生の花がいっせいに咲き、
たいへん美しいです。
旅行を検討されている場合、
泳ぐことを優先するなら夏がベストですが、
そうでない場合は、春はかなりおすすめ。
アネモネのように、ギリシャ語由来の花は多く、
同じ春の花であるマーガレットも
ギリシャ語で「真珠」の意味があります。