そのおしらせが届いたのは、夏の終わりのことでした。 新潮社の『旅』という雑誌で連載された、 吉本さんのエッセイが本になるというおしらせです。 タイトルは、 『キミに会いたい 動物園と水族館をめぐる旅 』。 新潮社のご担当者から送られてきた、表紙の画像がこちら。 まだ中身を読んでいないのに、 これはもう、ぜったいにすてきな一冊に違いない。 そう確信し、吉本さんにお電話をしたのでした。
「もしもし吉本さん、出版おめでとうございます」 「え? あ、そういえばお話ししてなかったですね。 そうなんです、本になったんですよ」 「はい、ぜひご紹介をさせていただき‥‥」 「そうだ、それよりも! ちょうどいいところにお電話いただいたわ。 あしたね、上野動物園に行くんです」 「‥‥あした? 上野動物園ですか」 「とくべつに開園前に入園させてもらえるんです。 せっかくだから、いっしょにいかがです?」
急きょ、吉本由美さんといっしょに 朝の上野動物園に出かけることになりました。 そのときの様子をお伝えさせていただきます。 果たしてこれが新刊のご紹介になるのか、 ちょっと心配ではありますが、 「みちくさの名前。」ではなくて 「どうぶつの名前。」、お楽しみいただけると幸いです。
〈動物園サポーター制度〉 詳細は上野動物園公式サイト内の、 「動物園サポーター」をご覧ください。
(番外編、終わります)