このまま終わらせるのは、
もったいない。
2010年に文化出版局から出版された
『編みものこもの』がきっかけ。
作品のかわいさに惚れ込み、
当時の個展の様子を取材しました。
デザインが洗練されていて、
心から「ほしい!」と思える。
編みものは社内でも大ブームになりました。
はじめて三國さんの作品にふれたのが、
『編みものこもの』(文化出版局)。
そこで、ハートをわしづかみにされて、
2010年の11月ごろ三國さん主宰の
「靴下を編むワークショップ」に
参加したのが、三國さんとの出会いでした。
社内でもこぞって皆が夢中になりましたよね。
その魅力は、デザインの力、
そこに尽きるんじゃないでしょうか。
糸井さんがよく言っていた、
大量生産とアートの間に「作品」があるという
言葉がぴったりだと思いました。
三國さんの編むものはアートとして
作品性を高めすぎるのはちょっと違うし、
かといって、手芸という領域で
まとめてしまうには異質すぎる感じもする。
定期的に編みものの本も出していて、
すでに有名人ではあったんですけど、
もっといろんな人に知ってほしいというか、
「ここに留まらせておくのはもったいない」
ということをずっと言っていた気がします。
最初は、ほぼ日でよくやっている、
気になるクリエイター本人の
取材をしようかと考えたんだけれど、
三國さんと初めて会って話したときに
編む姿を中継することならできそう、という
アイデアがでたんです。
そのあと、乗組員の間で何度も打ち合わせした結果、
「プロローグ」みたいな体で
まわりの方から話を聞いていって、
三國さんの作品自体をフィーチャーしたほうが
魅力を伝えられるのではないか、となりました。
そこで、まわりの人たちに話を聞いたり、
実際に編む姿を見てもらったり、
三國さんをとりまくあれこれを記事にしました。
三國さんとほぼ日のはじめてのお仕事は、
「ハラマキ」でした。
そのあとに「気仙沼ニッティング」に
デザイナーとして参加してもらい、
「ホワイトボードカレンダー」の数字、
「ほぼ日手帳」のカバーの柄を編んでもらって、
「水沢ダウン」の内側の柄もデザインしてもらいました。
作品やデザインを通して、
三國さんの編みものの世界を広げていけたのかな、
と思っています。
2013年版「ホワイトボードカレンダー」の
数字のデザインを編んでもらいました。2012年販売。
三國さんが編んだフェアアイルとエストニアンニットを「ほぼ日手帳のカバー」にプリント。2012年販売。
水沢ダウンとほぼ日がコラボしたアイテムの裏地に、 三國さんデザインのフェアアイル柄をプリントしました。2012年販売。
2024-03-26-TUE