はじめに、告白させてください――。
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私は、今までに本をまともに読んだことがなく、
ましてや1冊の本を
最後まできちんと読み通したことなど
ありませんでした。
小学校以来、
体育会系の世界に所属してきたこともあり、
何かを学ぶときは
「本を読むより、現場で体験する」ことが、
私の得意なやりかたでした。
そんな私ですから、勤務先で運営している
「ほぼ日刊イトイ新聞」で
「はじめてのドラッカー」という特集を
やっていたときも、
ドラッカーがどんなことを言っている人で、
どこに共感できるのか‥‥など、
なかなか理解できず、
ドラッカーという人については
「遠い国の偉い学者」だと思っていました。
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そんなある日、会社の同僚であり、
「はじめてのドラッカー」を担当した
奥野という者から、
「おもしろいから、読んでみたら?」と、
ある本を手渡されました。
その本こそが
「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
(以下「もしドラ」)だったのです。
すでに述べましたとおり、
自分は、
本を1冊もまともに読み通したことのない
人間だったのですが、
ためしに読みはじめると‥‥なんと、
たった数日間、
それも通勤の埼京線の車内だけで
読み終えてしまったのです。
驚きました。
理由はもちろん
「おもしろかったから」なのですが、
このことに、
まず、自分自身たいへん驚きました。
私にも本が一冊、読み通せたんだと。
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とくに印象に残っているのは
主人公の「みなみ」の幼なじみで
同級生の友人「夕紀」が、
野球部員一人一人と「お見舞い面談」をしていく場面。
ドラッカーでいうところの
「マーケティング」をしているシーンです。
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なぜなら、私は仕事上、
商品をいくらくらいの値段で売ったらいいのか、
どれくらいの数量を仕入れればいいのか‥‥
という資料を作成しているのですが、
説得力のある資料を作るためには、
マーケティングで得た情報をあわせて載せることが
重要だと、かねがね思っていたからです。
夕紀のお見舞い面談のシーンは、
資料作成するときの情報収集のしかたなどに、
とても参考になりました。
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また、ドラッカーのいう
「イノベーション」の取り組みとして、
私はいま「大型二種免許の取得」に
チャレンジしております。
大型二種免許とは
観光バスやトラック等を運転することのできる
自動車免許のことです。
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クリックすると運転席のオトヤが見えます。
取材協力:上江橋モータースクール
上述のように、
私はいわゆる「管理部門」に属しており、
自動車の大型二種免許は、
今の仕事には直接的には必要ありません。
しかしながら、
我が社では、自社商品の撮影をするときなどに、
ロケバスを頼むことがあります。
ものづくりをやっている会社なので、
卸先への商品の搬出搬入という業務もあります。
そういうときに「大型二種免許」が、
有用になってくるのではないか――。
目指しているのは「幅広く動ける管理部門」。
管理部門の常識を覆すという意味でも、
社内に新しい「顧客」を創造するという意味でも、
大型二種免許の取得を決意しました。
I have a dream――
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‥‥キング牧師は、そう言いました。
同じように、私にも夢があります。
中学校からバレーボールをやっていたので、
将来、小学生にバレーボールを教えて
チームをつくり、監督となることが、それです。
主人公の「みなみ」と同じように、
今度は私が「もしドラ」を教本として、
私のチームを
マネジメントしてみたいと思っています。
そして、チームが強くなり、
取材陣から
「どのようにしてチームを強くしたのですか?」と
監督インタビューなどされるような機会に
恵まれた暁には、
この「もしドラ」を紹介できたらいいなと思います。
最後に、生まれて初めて最後まで読み通した本
「もしドラ」ですが、
現在までに5回を読み終えました。
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ドラッカーさん本人の著書もそうなのだと思いますが、
「もしドラ」は、
読むたびに、1回1回、ちがう発見があります。
そのようなわけで、
いま「6回目」に取り掛かっているところです。
それが終わったら、
上田惇生先生の『ドラッカー入門』へ進もうと
計画を立てています。
そしていつの日か‥‥『マネジメント』を読みたい。
「もしドラ」に出会えたおかげで、
「ドラッカー」という長く険しそうな階段も、
一歩ずつなら
登っていけそうな気がしてきました。
本日は、ファンである岩崎先生にお目にかかれ、
のみならず、
人気の「AKB48」のステージも
見させていただき、
たいへんうれしく、興奮しております。
岩崎先生におかれましては、
これからも
ご健康で、ますますご活躍されますことを
心よりお祈り申し上げています。
このたびは、どうもありがとうございました。 |