美術家の森村泰昌さんが発案し、
わたしたち「ほぼ日」と進めている
展覧会の後始末計画
「アート・シマツ」の最新ニュース、
各地でのひろがりや展開、
新たな動き、関係者インタビュー、
小ネタ、担当者のつぶやき、発見、
ただのメモ‥‥などなどを
まとめてどさっとここに記録します。
2022年に
京都市京セラ美術館で開催された
森村泰昌さんの大規模個展
「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」
で使用された
「2500平方メートル」ものカーテンを
必要な方に低価格で譲り、
自由な発想で有効活用していただこう、
というプロジェクト。
詳しい経緯やコンセプト等については、
こちらのページをごらんください。
SHIMATSU20
sunuiさんの
素敵なアート・シマツ。
- 2004 年より活動するsunuiさんは、
旅先で集めたものを素材にして
アクセサリー、グラフィック、
ウェブ、ディスプレイデザインなどを
手がけてらっしゃいます。 - 今回は、カーテンをつかって、
2種類の作品をつくってくださいました。 - 会場に掲示された作家コメントから
以下に抜粋します。 - ーーー
- (ほぼ日の「美のトライアスロン」
というインタビューのなかで)
『森村さんの作品は、天気がよい』という言葉が
とても印象に残っている。
意識をしていなくても
作品に光が差して明るさが宿るというお話だった。 - この厚手のカーテンは、
閉じてしまえば外の光は内に届かない。
行き場をなくしたその「光」を素材にできないか、
と思い、この遮光カーテンを、
光を通す布につくり変えることからはじめた。 - 合わせたのは、シマツできずに
棚の奥で出番を待っていた
小さなハギレや錆びかけた金属パーツ。 - 糸と針、金槌とペンチを行き来しながら、
肉厚な布に私たちの角度で光を通していった。 - この作品に明るい光が宿って、
外も内も晴れたらいいね!
閉ざすために生み出された布に覗き穴を。
森村作品を前にした時の「見られている」感覚!
穴があくほどの熱視線。
布に窓を開ける。
色ガラスの代わりに嵌め込んだのは、
透け感のあるシルクの布。
(つづきます)
2023-04-07-FRI
-
森村泰昌+ほぼ日刊イトイ新聞
アート・シマツの極意展この展覧会では、
森村泰昌さんの大規模個展で使用された
「膨大な量のカーテン」を、
デザイナーやアーティスト、漫画家など
第一線で活躍するクリエイターが
さまざまに「アート・シマツ」した作品を
展示・販売いたします。さらには、カーテンそのものも、
会場内で販売する予定です。われわれ担当者も、森村さんでさえも、
どんなふうに転がっていくのか
予想のつかない
「アート・シマツ」というこころみ。
まずは知っていただき、
コンセプトにご賛同いただけたなら、
ぜひぜひご参加ください!期間:2023年3月17日(金)〜4月16日(日)
※3/31は休館
場所:ほぼ日曜日(渋谷PARCO8階)
時間:11:00〜20:00
入場料:無料
>展覧会の詳細はこちら