ボールペンで絵を描く中村隆さん。
ひたすら点をうち、ひたすら線をひき、
カラフルで心地よい世界を
フリーハンドで描きだします。
どうやったらこんな絵が描けるのか、
ちょっと気になりませんか?
そこで、日々の作品づくりのようすを、
3ヶ月ほど連載してもらうことにしました。
中村さん、よろしくお願いします。

>中村隆さんプロフィール

中村隆(なかむら・たかし)

画家、イラストレーター。

1976年、新潟県生まれ。
98年日本デザイン専門学校卒業。
以後、フリーのイラストレーターとして活動しながら、
定期的に個展をひらいて作品を発表している。
作品は「Ondo online store」などで販売中。

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#23

雪の影

 
今回は実家といつもの部屋と、
2カ所で描きました。
子供と二人で実家へ2泊。
ペンと紙があれば、
自分の絵の場合はどこでも描けます。
姉に会ったので、知らせてはいたので、
この連載を読んでくれてるかと聞いたら、
ぜんぜん読んでませんでした。
母はたまに読んでくれていました。
父はもちろん読んでないだろうと思います。
前にも描きましたが、
雪の影を点々で描きはじめて、
すこし後悔しています。
意外に影が広く、大変です。
影ばかりだと
わかりづらくなるかもしれないので、
今回のあとはすこし余計に、
明るい雪のところを拾ったり、
作ったりしていくかもしれません。
木に積もった雪をすこし描いて、
今回は一区切りにしました。
手前にあるものは、
だいたい描いたような気がします。
演劇とかの舞台のセットのように、
手前に木とか石があって、
奥に建物があって、背景に山があって‥‥。
みたいな見やすさができるといいなぁと、
たまに思っています。
歌川広重の浮世絵の構図とかを見ると、
すごいなーと思いますが、
真似できるはずもなく‥‥。
でも、たまに試します。
子供が楽しそうによく絵を描きます。
自分もいつかそんなふうなときが、
もう一度くるのかなぁ。
いや来てるからいまも続けてるのかなぁ。

(次回の更新につづきます)

2022-08-23-TUE

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