外出自粛暮らしが2ヵ月を過ぎ、
非日常と日常の境目が
あいまいになりつつあるようにも思える毎日。
でも、そんなときだからこそ、
あの人ならきっと「新しい思考・生活様式」を
身につけているにちがいない。そう思える方々がいます。
こんなときだからこそ、
さまざまな方法で知力体力を養っているであろう
ほぼ日の学校の講師の方々に聞いてみました。
新たに手にいれた生活様式は何ですか、と。
もちろん、何があろうと「変わらない」と
おっしゃる方もいるでしょう。
その場合は、状況がどうあれ揺るがないことに
深い意味があると思うのです。
いくつかの質問の中から、お好きなものを
選んで回答いただきました。

前へ目次ページへ次へ

第15回 番外編・感想のご紹介

ほぼ日の学校・講師のみなさんの
新しい「生活様式」、楽しんでいただいてますか?
まさに十人十色、それぞれの方が
ちょっとだけ手元に増えた時間を使って
新しいことを始めた様子が伝わってきますよね。
今回は番外編として、読者の方から届いた、
この連載への感想をご紹介します。
講師のみなさんの授業風景と
あわせてご覧ください。
もしも見逃した回がありましたら、
ぜひこの機会にクリックしてみてください。

酒井順子さんのエッセイを読んで、
心がひととき明るく軽くなるのを感じました。
普段から、環境に左右されることなく、
平たい明るい眼をお持ちの方なんだろうなぁと
想像しました。

さりげなく日常を描いているようで、
その背後に非日常がすけてみえる。
最後のトマトジュースの甘酒割りにも
通奏低音に免疫力があるという
見事なエッセイでした。

ウチにヤブカラシが生えてなくて良かった、
と思ったのは酒井先生には内緒ですが、
草取りの楽しみを自覚させてもらい
感謝しています。


酒井さんの担当講義は、「橋本治をリシャッフルする。」第4回「『桃尻語訳 枕草子』の衝撃」。(新型コロナの影響で延期中。後日オンライン・クラスになりますが、公開日は未定です。講義の詳細はこちら。)

村口和孝さんのお話、
とっても面白かったです!
忘れたくないこと、がとくに面白かったです。
ここなのかー、と。

『失敗の本質』は、単行本でお持ちなんですね。
長年愛読してこられたんだろうなあ。


シェイクスピア講座・第12回「ベンチャービジネスと『ヴェニスの商人』」授業での一コマ。「人生は5幕からなっている。」と語られました。

町田康さん、 おもしろかった!
情け容赦なく自分に問うとか、
ほんとにしびれました。
ぐっと心臓を掴まれる感じがしました。
「といいつつ未だ読み返していません」とか、
「そんな事今更気づいても遅いです」、
などの町田さん節も、大好きです。


町田さんの担当講義は、「橋本治をリシャッフルする。」第6回「『双調平家物語』をひもといて」。(新型コロナの影響で延期中。後日オンライン・クラスになりますが、公開日は未定です。講義の詳細はこちら。)

今日は、上野先生の生活様式を読み、
早速先生の国文学の講義を
YouTubeで聞きました。
‥‥素晴らしかったです。
お話の内容はもちろんですが、先生の演出が。

わ〜〜〜!上野先生の大学の講義が聞ける!
なんて太っ腹な奈良大学。
ほぼ日の学校で、ぐいぐい引き込まれながら
聞いていました。いや、楽しみました、
と言う方が正しいかな?

上野先生の奈良大学の講義、
「愚かに生きる―山上憶良の問い―」 を
聴いてみました。
30分過ぎくらいの羅生門とかの朗読の
入魂っぷりがすごかったです!


万葉集講座・第2回「万葉集に出会う」授業風景。第1回「万葉集とシェイクスピア」第10回「『万葉集』を人生の伴にする」にもご登壇いただきました。一度聞いたら忘れられない、上野節です。

奥本大三郎さんの
カモシカの例え、書や翻訳の残像。
そんなこと、考えたみたこともなかったです。

いかにも虫が大好きという感じで、昆虫少年のように
虫のことを書いていらしたかと思うと、
「大学生のときの情熱」が「蘇って」きて
ランボー新訳なんて、
素敵だと思いました。奥本さんの中に、
虫とフランス文学が
仲良く同居していることがよくわかりました。


「ダーウィンの贈りもの I 」第14回・鼎談「ダーウィンと現代」(オンライン・クラスは今秋公開予定)での奥本さん。池澤夏樹さんとのトークサロン「文学者の心で科学する。」にもご登壇いただきました。毎回、サラサラと描かれる虫の絵が、本当にお上手です。

向井万起夫先生 さすが元演劇部員!
いつでも舞台に立てるよう
おさおさ滑舌訓練を怠らないんですね。
素晴らしいです。
そのうえ、バ行付加遊びまでなさるとは!
「楢山節考」について、おっしゃる通り
最高傑作だと思います。

向井万起男さんの「『引退した病理医として
チョット』言いたいこと」。
これって、引退したから言えることでも
あるんだろうなあ。
また向井さんの本が読みたくなった。

向井さんが天声人語でやっておられるという
「ばび語」、わたしも子供の頃から好きで
ちょうど先週むすめに教えたところでした。


「シェイクスピア講座」第9回「『オセロー』でシェイクスピアの魅力に出会う」での向井万起男さん。「ダーウィンの贈りもの I 」第9回「進化論の楽しみ方・サイエンスの遊び方」(オンライン・クラスは今秋公開予定)にもご登壇いただきました。

木村龍之介さんの「大きな樹を植える準備」。
読めてよかった。
コロナをきっかけにした思索と実践に、
ぼくらの姿勢も正されます。


「シェイクスピア講座2018」第1回「シェイクスピア全作品と出会う」の教室に立つ木村龍之介さん。第8回「過去と未来のシェイクスピア」第14回「シェイクスピアのある人生」にもご登壇いただきました。

マジシャン前田さんの動画、
ちょっともう想像を遥かに超えていました。
チョット家にあった素材で、
というレベルではないですよね。。
工房ですか?という設備に、
観たことのない道具、パーツ。
前田さんの手が、握りしめすぎて
赤くなっていたり、絆創膏が増えたり。
完成品も、アヒルの台が
マジックの本のデザインになっていたり。
どんな状況でも、たのしまれる姿勢、
ひとをたのしませようとする姿勢に、
圧倒されました。

「前田知洋さんのクラシックマジック研究室」第2期での1コマ。毎回が、驚きの連続でした。

ぜったいに体調を崩すわけにいかない。
そんな覚悟をもって
翻訳のラストスパートをしていらっしゃること。
背筋が伸びました!

松岡さんのおうちのお庭、素敵ですね。
そして、充実の食卓にびっくりしました!!


「シェイクスピア講座」第7回「シェイクスピアの台詞を味わう」の教室での松岡和子さん。シェイクスピア講座は、ほぼ皆勤で聴講されました。

昨日は吉坊師匠のYouTubeメッセージに加え、
歌舞伎講座8回を楽しみました。
声色、節のまわし方、
体を少し使っての動きの示唆、
めちゃくちゃ上手いですね。
プロだから、上手くて当前なんだろうけど、
素晴らしい!
面白いし、お茶目だし。
吉坊師匠の落語を、ぜひ生で聞いて見たいです。

桂吉坊さんの動画を見て、
動画越しでも心は動くし、
そのことを伝えたい、と思いました。


Hayano歌舞伎ゼミ・第8回「芝居狂いの人々~落語から知る、芝居好きの姿~」で芝居噺をご披露くださる桂吉坊さん。第2回「2時間で忠臣蔵たっぷりナイト~芝居噺を中心に~」にもご登壇いただきました。

辻和子さんの写真、
カメラマンが撮影する写真とも違う、
「イラストレーターの写真」だと思いました。
竜宮城の幻想的な色が本当にすてきです。
こうして普段から構図や色使いを
考えていらっしゃるのかな、と、
絵師さんのトレーニング現場を
見せていただいたような気持ちになりました。


「Hayano歌舞伎ゼミ」第5回「私は舞台をこう見る」授業での1コマ。記憶をたよりに描いてみた絵から、歌舞伎衣装を解説する辻和子さん。

ZOOM(編集者註:ビデオ会議)が、
こんな歌になるなんて……すごいです。
同じ体験してるのに、と思うと、
ため息が出ます。


「万葉集講座」第6回「万葉びとの恋」で、ご自身の『サラダ記念日』の歌も、万葉集の歌も、容赦なくツッコミを入れる俵万智さん。

寺田農さん、文章にも佇まいと存在感があって、
びっくりしました。
ひととき、演技を目にしたような読後感でした。
至極まっとうで、こういう人がいる、と思うと、
ホッとする心持ちがしました。

本棚に、「寺田農のマーチ」!?


「万葉集講座」第4回「山上憶良のまなざし」で、歌を朗読される寺田農さん。第8回「人はなぜ歌を詠むのか」では、即興で歌もご披露くださいました。

古武士の佇まいを持った方だとは思っていましたが、
このエッセイを読むと、本当に「武士」の心構えで
生きていらっしゃることが、よくわかりました。
こんな時代だからこそ、より丁寧に
ご自身の心身の変化を観察されるというのも、
武道家らしい姿勢だと改めて感心しました。
こういう生き方から、あの多角的な
ものの見方が出てくるんですね。


講座「橋本治をリシャッフルする。」第1回「橋本治の「ヘンな」本」で、『シネマほらセット』を朗読する内田さん。おもしろくて、読むのを止められない!そんな内田さんの熱が教室中に伝わった、濃密な授業でした。オンライン・クラスは、今秋公開予定です。

たくさんのご感想を、ありがとうございます。
講師の皆さんと、ほぼ日の学校のスタッフとで
本当にうれしく拝読しています。
「私の『新しき生活様式』」の連載のことでも、
ほぼ日の学校のオンライン・クラスのことでも、
よろしければ、ぜひgakkou@1101.com宛てで
お便りをお送りください。

※お寄せいただいたお便りは、後日、
ほぼ日刊イトイ新聞のなかで
紹介させていただくことがございます。
もし掲載を希望されない場合は、
そのむね、メール内にお書き添えください。

ご感想の紹介は、以上になります。
この、個性あふれる、おもしろい講師のみなさんの
講義は、オンライン・クラスで、ぜひご覧ください。

 

●ほぼ日の学校のオンライン・クラスを、
みんなで一緒に観てみよう!

これからはじめて観る方は、
こちらの120分無料動画もおすすめです。

ほぼ日の学校長・河野通和が、
オンライン・クラスのなかから
はじめて「ほぼ日の学校」にふれるかたと
観るのにふさわしい、5つの講義をピックアップ。
ゲストとのおしゃべりや解説とあわせて、
どうぞお楽しみください!

ゲストとしてお呼びしたのは、
シアターカンパニー・カクシンハン主宰の
木村龍之介さんと、
いにしえの文豪の 「シェイクスピア」さん。
意外とお茶目で日本語も堪能な
「シェイクスピア」さんには
いろいろな質問にもお答えいただきました。
(2020年3月18日19時〜配信)

■ダーウィンの贈りもの Ⅰ・第1回
「ダーウィンとビーグル号の航海」【15分版】
長谷川眞理子さん(人類学者)

■シェイクスピア講座2018・第10回
「シェイクスピアと音楽」【120分版】より一部
河合祥一郎さん(シェイクスピア研究者)

■シェイクスピア講座2018・第4回
「シェイクスピアの本質を味わう」【15分版】
橋本治さん(作家)

■万葉集講座・第1回
「万葉集とシェイクスピア」【15分版】
上野誠さん(万葉学者)
河合祥一郎さん(シェイクスピア研究者)

■シェイクスピア講座・第12回
「ベンチャービジネスと『ヴェニスの商人』」 【15分版】
村口和孝さん(ベンチャーキャピタリスト)

(つづく)

2020-06-05-FRI

前へ目次ページへ次へ